くじら島🐳────
プカプカ…
島のとある場所で、ゴンは魚釣りをしていた。
私は、それをじっと見ていた。
隣で釣り竿を構えるゴンに、聞く。
ピクッ…
よく見ると、釣り竿の先が動いていた。
眼の前には、見たこともないくらい大きな魚。
これが──沼の主…
ゴンが、ついに釣り上げた!!
これで──
・・・
ドドドド!!
二人で、沼の主を道にドンッと置いた。
島の人たちがザワザワしていた。
そう言って、私とゴンが出したのは…
──ハンター試験応募カード
ミトさんは、黙っている。
私は、ゴンと目を合わせて頷いた。
ミトさんは、ため息をつくと、私達が試験を受けることを了承してくれた。
私とゴンは、ミトさんにお礼を言い、“ハンター試験応募カード”を持つと、走り出した。
──ごめんね、ミトさん…
実は私とゴン、ずっと前から知ってたんだ。
お父さんの、仕事…
ココロの中で、ミトさんに謝った。
つづく…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。