それなら………受けるしかない!!
クラピカさんが、つぶやいた。
この問題は……
そう思っていると、レオリオさんがおばあさんの方に近づいた。
そう言ったおばあさんにレオリオは、打つ手なしといった感じだった。
私は、カウントダウンする時に、思った。
この問題の正解……
いや……
私が、
この問題に答えることは…………
出来ない……
娘と息子……?
私なら、どちらも助ける。
助ける方法が、ないなら、見つける……
自分で、助ける方法を作る……
例え、自分の命を犠牲にしてでも、助ける。
それが、大切な人なら、尚更迷いもせずに、両方助ける……
どちらかを諦めるなんて、私には出来ない……
だから、私は沈黙を選んだ。
隣には、黙って考え込むゴン。
ゴンなら、どうするだろう………?
そう思って前を見ると、激昂したレオリオさんが、おばあさんに向けて木の棒を振り向けた。
ギィィン💥💥
凄い音とともに、レオリオさんが振り下ろした棒をクラピカさんが受け止めた。
クラピカさんの言葉に、レオリオさんは心底驚くような表情をすると……
そう言ったおばあさんを、しげしげと見た。
そして、
謝るレオリオさん。
それに対して、おばあさんは……
ニコッと笑った。
レオリオさんは、申し訳無さげに頷いた。
つづく…
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。