前の話
一覧へ
次の話

第1話

一話(吹き出しはメインは右、サブは左)
1,128
2020/04/18 15:00
まふまふside
その日は、同窓会があった。

特にいい思い出もないからすぐに帰った。

_が、運悪く大雨が降ってきてしまった。

まあ、傘は持ってたけど。

今日は電車で来ているのだが、大雨のせいでホームは混みあっていた。

しょんぼりとしていると後ろから声をかけられた。
まふまふ
まふまふ
あれ、るぅとさん!
るぅと
るぅと
あ、やっぱりまふまふさんでしたか!
振り向くとるぅとさんがいた。

彼はびしょ濡れで、とても寒そうだった。
まふまふ
まふまふ
るぅとさん、寒くないんですか!?
るぅと
るぅと
いや、傘持ってなくて...折角遠出してお買い物に来たのに...えへへ
まふまふ
まふまふ
あの、風邪ひきますよ!?
るぅと
るぅと
大丈夫です
まふまふ
まふまふ
あの、この傘よければ_
るぅと
るぅと
いえいえお気になさらず
るぅとさんは前にmixの作業の時に知り合った。

その時、色々なことを教えて貰って、そのお礼にと傘を差し出したのだが、断られてしまった。
まふまふ
まふまふ
あ、あれ....
るぅと
るぅと
僕の前には、僕のことを散々からかってきた女がいた。

るぅとさんは、僕の目線の先を見るなり、顔が真っ青になった。

どうやら、何かあったようだ。
まふまふ
まふまふ
あの女.....!
るぅと
るぅと
....あの、もしかしてまふまふさん、あの女をそうとう憎んでます??
まふまふ
まふまふ
まぁね
るぅと
るぅと
僕と同じですね
まふまふ
まふまふ
え、るぅとさんも!?
るぅと
るぅと
はい…あの女には散々言われましたからね
るぅと
るぅと
歌下手とかすとぷりやめろとか
まふまふ
まふまふ
ほへーるぅとさんもだったんだ
まふまふ
まふまふ
僕も高音キモイとかめちゃくちゃにいわれましたよ(笑)
るぅと
るぅと
......今、ホームは混みあってますよね?
まふまふ
まふまふ
そうですね
るぅと
るぅと
それで、何をしても誰がやったかわからない__やることは、...分かりますよね?
まふまふ
まふまふ
あ......なるほど
ちょうど、電車が来た。

その時、るぅとさんはあの女の背中をぽん、と押した。

キイイイイィィィ

電車は急ブレーキするも、一足遅く、あの女を轢いてしまう。

突如起こる悲鳴。

ホームはたちまち残酷な公開処刑所になる。
るぅと
るぅと
........タクシー乗りましょ
まふまふ
まふまふ
そう、ですね
僕達はホームを後にし、タクシーを探した。

プリ小説オーディオドラマ