…暇だし歌うかぁ

その日は 花が立てられて

私は透明だった

咽（むせ）び泣く声が教室を

浅葱鼠色（あさぎねずいろ）に染める

まるでそれは茶番劇

誰もが我関せずだ

それならさ 教えてあげるよ

お前らが殺したんだ

容易く言葉の散弾を

雨霰（あめあられ）のように撒いといて

‪涙なんて 後悔なんて

ご都合がよろしくはないですか？

手向（たむけ）の謝罪は結構です

願わくば地獄で会いましょう

お前らが見せた嘲笑顔（わらいがお）で

優しく迎えてあげますよ

ふぅ

やっぱ歌うとスッキリすんな

…んー、この曲ちょっとしか
分かんないけど歌ってみるか

折角素直な言葉をくれても

僕の中で捻じ曲げてしまう。

まあ本当の僕なんて 僕だけが

知っていれば充分なのだ。

『君はそのうち壊れて死んでしまう』

と、僕を心配したんだ。

大丈夫。

きっかり死んでから

壊れてやるから安心してよ。

わざわざ 僕なんかに
ありがとう ございます！

ふー

…(これ俺が歌ってるだけの回じゃん)

離さないって 決めたから

守りたいって 言ったのさ

ホンモノの強さだけ

見つけたくて

今未練なんか

これっぽっちも無い

無作為に伸びてる雑草も

自由を掴んでる

それぞれの未来が咲き誇る

君といれば

これくらいでいいわ、疲れたし

…寝よっと