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第7話

決断のトキ
386
2020/06/03 13:09
桃side





医者「莉犬さんは最近話題の
記憶を無くす手術をしたのかもしてません …」
さ と み
さ と み
ッ …?!
さ と み
さ と み
そ、それは …どういう事ですか …?!

医者「最近、話題になっている方に
尋ねて頂ければ …わかるかと …」




…確かにそうかもしれない。



さっき、見た、テレビ。



旭 …か 。



母を怒らせてしまった 。



莉犬の記憶から 、「愛」と「さとみ」


を消したのかもしれない 。




でも、その時には…






まだ 、そんな研究は無かった 。




【実験】 …か …




莉犬は … 実験として 、







使われていた ?_______





母さん … 、なんで …



俺達を愛していてくれたのに … 。













あぁ、そうだった 、



俺が怒らせたんだ 。






悪い事をしたんだ …




後悔 …してる … 。



医者「あの …?旭さんと連絡しましょうか?」
さ と み
さ と み
あ、 



連絡 … 、莉犬が …記憶を"戻したい"





と言っていた 。






けど 、けど 、




もし 、この事が … 親にバレたら …





なんて思うと … 心が痛くて 、




「さとみくん ?!

俺の記憶戻してよ?!

心配しなくて …いいからさ 、

また 、さとみくんと居たいな 。」
さ と み
さ と み
ッ …
莉犬 …?!莉犬なのか ?!



とか 、馬鹿らしい事を思ったけど …




















なんだ 、いつもの空想の莉犬だ 。







俺が悲しいから 、空想で 【莉犬】を作ってる。








あれ以来 、俺は恋をしていないからな …






「記憶を戻したい 。」





… 。
さ と み
さ と み
はい 。連絡して下さい …。




何故だか 、駄目な事はわかっている 。





また 、莉犬を傷付ける事は …わかっている 。
















なのに 、なのに …。




医者が電話をかける 。





医者と旭は仲が良いのか 、




気軽に話している 。



と 、電話を切った 。


医者「彼はとても良い人だから安心していいよ」




と 、医者が言う 。












でも 、俺は信じない 。




許せない 。







だって 、莉犬を




















実験として"使用"したから _______




ガラガラ っと 、音が響く 。








後ろを振り向くと 、そこには …











テレビに映っていた 。旭 …とやらが居た 。




旭は横たわっている莉犬を見 、






ニコ っと笑った様な気がした 。






旭「莉犬くん …久しぶりだね 。」



と 、声をあげた 。





莉犬は寝ているから 、





声なんて伝わらないのに …






と 、思って莉犬を見ると 、




ビクッ っと 、体を震わせていた 。







あの時 … 連れて行かれた時の様だった 。




起きていたのか 。



取り敢えず 、起きた事に安心した 。



旭「莉犬くんの …記憶を取り戻したい ?」



莉犬くんがコクッ と首を縦に振る 。
さ と み
さ と み
はい 。



旭がニヤッとしてこう言った 。





旭「因みに 、莉犬くんの記憶を無くした時 、
あれは運が良かったから 、成功したのです。」



旭「けど … 成功する確率は少ないんです 。
"また"莉犬くんを実験として使わせて頂ければ 、」





… 実験 、



か。
さ と み
さ と み
成功する確率は …?


旭「今 、"死なず"に記憶を無くした人は










莉犬くんだけなんですよ 。」






信じられなかった 。






…失敗の確率が大と言う事か …
さ と み
さ と み
じゃ 、なんで …あんな有名なんだよ …



ボソッと呟くと 、






旭「言ってしまうと 、…

あの情報は嘘 、だからかな?」




旭「因みに治療方法は …秘密だよ ♪」




あぁ、腹立つ 。






こんな人に莉犬を任せられる訳ない 。





でも 、この人しか …





記憶を戻せない 。





成功確率がとても低く 、失敗したら…





【死】








…莉犬を死なせる訳ない 。







絶対に失いたくない 。






失って欲しくない 。







俺から離れるのは…生きられるのなら …







新しい人生を歩んで欲しい 。





「俺はね 、さとみくん無しじゃ生きられないの!!」





「ずっと 、一緒だよ 。」





…莉犬が過去に言っていた事だ …。









「何があっても莉犬と 、永遠に居るよ 。

絶対に守る !!」






…守れなかったんだ …俺は …







「さとみくん !手術しよ ?」






そんな声が聞こえる … 。
莉 犬
莉 犬
さとみくん …?いい …よ?






君がそう言うのなら 、











駄目だ … 。でも …





俺は、俺は 、こう決断した 。






さ と み
さ と み
××してやって下さい 。




と 、_______






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ごめんなさい …



どうしても最後が違和感があったので
編集しました 。

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