----ショウリ サイド------
部活の後、廊下を歩いているとあなたを見つけた。
今日はいつもより来るのが遅いな。
そんな感じで他愛のない話をしていると、
前からあの人が来た。あの人って言うのは、
荒い息をしながら先輩は、話し始めた。
先輩の口から出たのは、先輩の気持ちだった。
そう言って、先輩はあなたを引いて走っていった。
借りるって、元々俺のじゃないし。
俺は、あなたが好きだ。
だけど、想いを伝えた事は1度もない。
俺はいつも逃げてきた。
告白して気まづくなるなら今のままでよかった。
そう呟いて俺は教室に向かった。
あなたが戻ってきたのは、1限目が始まる寸前だった。
顔を赤らめて、『付き合うことになった。』
と言ってきた。それも幸せそうな顔をして。
あなた。俺はお前が好きだ。
でも、『彼氏』以外の気持ちの伝え方だってある。
俺は、これからは違う形でお前を支えるから。
-----ケント サイド-----
あなたと別れて教室に戻ると俺は風磨の所に行った。
そう言って風磨は笑った。
先生の件で、俺は風磨にも迷惑をかけたんだろうな。
そんな感じで俺達はいつも通りワーワー騒いだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。