第29話

ひとまず仲直り🙌
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2018/08/04 07:16
-----ソウ サイド-----
あなたに告白した次の日。
朝起きてリビングに行くと机の上にサランラップで包まれたお皿が置いてあった。お皿の側にはメモ用紙もあった。
『友達と勉強してくるね。
朝ごはん温めて食べてね。 あなた 』
あんな事あったのに、ほっとけないんだな。
そういう所も大好きなんだよな。

僕はマリウスを家に呼んだ。
マリウスだけが、僕の気持ちを知ってるから。
マリウス
マリウス
えぇ。昨日、コクハクしたの?
聡
うん。弟として扱われ
るのが辛くなってきてさ。
マリウス
マリウス
そっか。
聡
でも、ちょっと反省もしてる。
マリウス
マリウス
反省?なんで。
『聡は私の弟だから。今までもこれからも』
あの言葉は、あなたの本心だったと思う。
血の繋がりがある本当の姉弟じゃないのに、
いつも姉として僕を支えようとしてくれた。
なのに、僕はそれを無視していた。
今までのあなたの努力を否定した。
聡
僕が自分の事ばかりで、
自分勝手だったから。
マリウス
マリウス
よくワカランナイけど、頑張ってね。
僕は聡くんの味方だから。
聡
マリウスー。ありがとう。
 ありがとう。マリウス。いつもそばにいてくれて。
マリウスが話を聞いてくれるだけで、僕は嬉しいよ。
あなたは今、何を考えてるのかな。
早く会って謝りたいな。
-----You side-----
しばらく、静かになった後。
先に口を開いたのは、先輩だった。
健人
健人
あなた。今日はもう帰りな。
あなた

え...何でですか?

健人
健人
弟と話し合った方がいいよ。
このギクシャクを今なくさないと、
一生このままかもしれないよ。
あなた

それは...いやです。

でも、せっかく先輩が忙しい中で時間をくれたのに。
健人
健人
俺の事はいいから。
勉強会もまたすればいいし。
あなた

....ありがとうございます。

私は先輩の言葉に甘えて、帰る事にした。
『このギクシャクを今なくさないと、
一生このままかもしれないよ。』
素直にイヤだと思った。だって、聡の事大好きだもん。

ガチャッ
聡
あなた、....おかえり。
あなた

ただいま。聡...あの、

聡
僕さ、何を言われてもあなたの
事好きなのは変わらないから。
でも、自分勝手だった。
そこは、ごめん。
あなた

私こそ、ごめん。

私がそう言うと聡は驚いた顔をした。
謝られるなんて思ってなかったんだろうな。
あなた

私、聡の事弟としか見てなかった。
しかも、その意見を押し付けて。
本当にごめんなさい。

聡
大丈夫だよ。でも、これからは
弟じゃなくて1人の男として見て。
あなた

急には、無理だけど。

聡
ゆっくりでいいから。その間
に僕も男を磨いて、先輩にも
勝てるくらいのイケメンになるから。
聡はそう言って笑った。
いつもと変わらない笑顔。
でも、今までとは違う距離。
あなた

先輩には誰もかなわないよ。
いくら、聡でもね。

それでも、昨日できた壁は消えていた。
私達の今の関係は謎だけど。
これから先が楽しみだったりもする。

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