第61話

番外編〜クリスマス〜
677
2019/03/18 08:31
あわてんぼうのサンタクロース
並に慌ててクリスマス前に投稿します。
Xmas....🔔🎄

一週間後は付き合って初めてのクリスマス。
出来ることなら、お出かけして。
ツリーとか見に行きたいけど。
今年は先輩が受験生。
しかも法学部志望だから偏差値が高くて、
それどこじゃないよね。
あなた

はぁー。

健人
健人
どうした。
あなた

いえ、なんでも。

健人
健人
ならいいけど。
帰ろっか。
あなた

はい。

先輩が忙しいのはわかってる。
理解のある彼女でいたいし。
今年は我慢だな。あ、来年もか。
健人
健人
あなた。
あなた

はい。何でしょうか。

健人
健人
25日って空いてる?
あなた

あいてますけど....。

健人
健人
じゃ、遊びに行こ。
あなた

え、でも。

健人
健人
1日くらい息抜きしても
バチは当たらないでしょ。
あなた

先輩。ありがとうございます。

健人
健人
どこ行こっか?
あなた

イルミネーション見たいです。
あと、遊園地とか。

健人
健人
おっけい。じゃ、あそこにしよ。
あなた

どこですか?

健人
健人
内緒。
という事で、クリスマスの予定が決まった。
カップルで過ごすクリスマスなんて初めてで。
凄く楽しみだ。早く25日にならないかな。
25日。
電車に乗って、着いたのは長島リゾート。
あなた

初めて来た。

健人
健人
あなたジェットコースター得意?
あなた

大好きです。

健人
健人
じゃあ、スチールドラゴン乗ろ!
あなた

はい。

という事でジェットコースターの列に並んだ。結構混んでる。
クリスマスでも遊園地に来る人って案外居るんだな。
まぁ、カップルばかりだけど。
少しすると、順番が来た。

キャー
あなた

キャー。

健人
健人
ハハハハハッ
怖いって有名なだけあって、怖さが凄かった。
横で先輩は笑ってて。
いつもとは違う一面が見れた気がした。
その後も絶叫系にたくさん乗って。

夕方になってからなばなの里に向かった。
あなた

綺麗。凄いですね。

健人
健人
本当だ。凄いね。
あなた

先輩。

健人
健人
どうかした?
あなた

これ。

健人
健人
もしかして、クリスマスプレゼント?
あなた

はい。あの、大したものじゃないんです
けど。良かったら。使ってください。

健人
健人
ありがとう。じゃ、俺からも。
あなた

ありがとうございます。

健人
健人
開けてみて。
あなた

時計...。

健人
健人
うん。
あなた

ありがとうございます。

私はプレゼントを受け取ると、思わず泣いた。
健人
健人
え、どうしたの?
あなた

今年はクリスマスは会えないと思ってた
から嬉しくて。先輩はいつも私の願い
を聞いてくれて。本当に幸せです。

健人
健人
そっか。俺も、幸せだよ。
そろそろ帰ろっか。
あなた

はい。

涙を拭いてから、先輩に背を向けて。
出口の方に歩き出すと、先輩が抱きついてきた。
健人
健人
あなたが居たからこの1年。
本当に幸せだった。
ずっとそばに居てくれてありがとう。
あなた

それは、こっちのセリフです。
大学に行って可愛い子が居ても、
好きにならないでくださいね。

健人
健人
そんな心配必要ないよ。
あなた

あと、私たちって気が合いますね。

健人
健人
.....どういう事?
あなた

帰ってからのお楽しみです。

健人
健人
そっか。じゃ、
気をとりなをして帰ろっか。
あなた

はい。

という感じで、私たちのクリスマスは終わった。
クリスマスプレゼント。時計は素直に嬉しかった。
でも、少し驚いた。
だって、私も先輩に時計を送ったから。

プリ小説オーディオドラマ