私はるぅとくんと離れ、カフェやレンタル漫画店などに寄った。
只今午後10:00...
結構暗いね
(いやいや、私19にもなって何怖がってんだ!!)
私は昔からビビりな面がある。
中学生までは、1人の時、少し物音がしただけで不安になってしまったり。
そのくらいビビりなのだ。
私は少し前に、ごく普通のアパートに引っ越した。
一人暮らしでは丁度いいくらいの広さだ。
(まぁ、歩いて20分くらいだし大丈夫でしょ!)
自分に言い聞かせながら歩いた。
少し歩いたところに公園があった。
その公園の自販機で飲み物を買おうとした。
その時だった。
振り向くと、ニヤニヤと微笑みながら近寄ってくる中年男性がいた。
気持ち悪いっ...
ずいっと顔を近づけてくる
男はその言葉を吐き
ドンッ__
後ろの自販機を壁にして私を掴む。
スルッ__
私の服の中に手を入れてきた。
きもいきもいきもい!!
器用に私の服を脱がす。
必死に抵抗しようとしても、男の人の力に勝てるわけない。
揉んできた。
もうやだ、気持ち悪い、やだやだやだ
私は気付けば男の人を叩いていた。
「ゴンッッ__」
頬に激痛が走った。
次は何されるのかと思えば
私の頬に流れている涙を舐めた。
きもいきもいきもいきもいきもいきもいきもい
私は恐怖のあまり泣き叫んだ。
え、?
男は走ってどこかへ去っていった。
力が抜けて地面に座り込んでしまった。
私は足に力を入れた。
でも
立てない。
なんでだろ...
これ以上迷惑かけれないよね
私を軽々と持ち上げ、おんぶした。
男の人は私をおんぶしながら歩き出した。
てか、何この状況...
めっちゃ心臓が爆発しそう
心臓の音バレてないかな!?
恥ずかしくて、男の人の肩に顔を押し付けた。
いい匂いするなぁ
って、何考えてんの私!!
ふと顔を上げると
ちょ、ちょっと待って?
生まれてこの方男性の家に入ったことなどない私が!?
嘘でしょ。。
私は自分の体を確認した。
いつ傷付けられたんだか。
私は男の人におんぶされているのだから、
自分の思ったように動けない。
しかも降りても足が動かないからしょーがない。
この名前も知らない人の不器用な優しさに
少し安心した夜だった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。