🐭「あんにょん。」
そう言って私の目の前にいるのは
私のこの仕事での唯一の お気に入り さん。
名前は みん ゆんぎ。
この人と初めてあった日の話をしよう。
この人と会ったのは 数ヶ月前 __ .
私がこの仕事について間のない頃だった。
初めから変な人と当たっちゃったせいか
少しだけ 恐怖心があるまま次の人の所へと向かう。
『こんにちはー』
そう言って 笑い繕ってみると
🐭「あんにょん。」
なんていって落ち着いた様子のこの人。
前の人はもっとイケイケだったのに……
そう思い隣に座ると
🐭「お前、いくつだ?」
私の目を真っ直ぐ見てくる。
その目の奥に吸い込まれそうになり
『こ、高校生なんです………』
嘘をつけなかった ____ .
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。