第3話

1日目 夜 「御子との約束」
368
2018/12/19 13:02
昼での特訓と昼食が終わり、
シャルロットとあなたは宿屋に戻っていた。
シャルロット
シャルロット
はー…!疲れたわ〜!
あなた

そうだね…
私も、こんなに動いたの初めてだよ…

シャルロット
シャルロット
んー…あたしはあなたが冒険家
やっても問題ねーと思うんだけどな…
つーか、なんで今まで言わなかったし?
ここに関しては、
シャルロットの言う通りである。


あなたの本職はギルド役員である。
確かに言われてみると、
ギルド役員なら、「冒険家になる」という
申告はいつでも可能なはずだ。
あなた

うーん…自信がなかったって言うか…
私のこんな実力で、冒険家になっても
いいのかなー…って思ってたんだよね。
でも…今日のシャルとの特訓で、
なんとなくわかったんだ。

シャルロット
シャルロット
つまりあなたも、
冒険家になるって事…だよな?
あなた

うん!ギルドに掛け合ってみるよ!

シャルロット
シャルロット
やっぱそうなるよな〜?
あたしは「光焔の御子」だし♪
あなた

うん!シャルのおかげだよ!
そうそう、私が冒険家になって、
少し経った後でいいんだけど…

シャルロット
シャルロット
ん?もしかして、何かある感じ?
あなた

その時は、また料理作るから!
今度はシャルの知り合い
連れてきてもいいよ?

シャルロット
シャルロット
お、マジで〜?なら、そん時は
ヨナとかに声掛けとくわ♪
料理の味はあたしが保証出来るし?
あなた

うん、じゃあ…約束だね。
今日はありがとう!

シャルロット
シャルロット
いいっていいって!
あたしも楽しませて貰ったしな〜?
そう言うと、シャルロットは
宿屋の部屋を出ようとする。
あなた

シャル!私、頑張るよ!
冒険家になって、
いつかまた…会いに行くから!
だから…待ってて!

力の限り、あなたは叫ぶ。

自分の決意を、表明する。



シャルロットにも、その決意は
しっかりと焼き付いた。
シャルロット
シャルロット
そこまで声大きくしなくっても、
普通に分かるっつーの。
つーか…あなたは、
このあたしが認めたんだかんな?
冒険家なんて、すぐなれるっしょ!
立ち止まっていたシャルロットは、
ほんの少しのアドバイスを伝え、
部屋を出て行った。



この翌週に、あなたが
冒険家になったのは紛れもない事実。

シャルロットとの出会いが、
あなたを冒険家にしたきっかけである事も、
すぐに周りに知れ渡った。


もちろん、アイリスやキャトラも、
この事をすぐにシャルロットから聞いたらしい。



そして、あなたはまた別の人物と
遭遇することになる。



夏場を迎えた、ある日の事。

そしてその日、
あなたは、新たな出会いを紡ぐ。

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