「はーい!」なんて元気よく返事をして
テーブルの方へ走ってくる。
私はすニョンの前に鍋を置く。
鍋の中の色とは正反対に
どんどん真っ青になっていくスニョン。
私は冷蔵庫の中からビールを2つ取り出す。
泣きそうなスニョンを横目に
私は手を合わせて「いただきます」をする。
私は鍋の中から白菜やらお肉やらを小皿に移す。
スニョンは恐る恐る鍋にお箸を入れる。
とった白菜をそのまま口に運ぶ。
いきなり立ち上がったスニョンは
そのまま冷蔵庫へ直進。
ペットボトルを取り出しては、
水をガブガブ飲んでいる。
「あっちー、」なんて言いながら、
服をパタパタさせるスニョン。
謎の色気を振りまいて…
涙目になりながらも、少しずつだが
一緒に食べてくれる君に
私は何度も恋をするんだなって思った。
君の秘密10コ目、辛いものは大の苦手。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。