第2話

123
2022/01/23 11:18
私は花が大好きだった
花の世話ばかりして、友達などいなかった
両親ともほとんど会ったことがなかったので
花だけが私の生きる糧だった
17になったある夏の日
私は執事にこう言われた
「お茶会を開いてみませんか?」
乗り気ではなかったが仕方ないので開いてみた
そう、ここで貴方と出会ったの
私が人混みに疲れて庭にいる時だった
アリアナ・エラ
アリアナ・エラ
貴方はここで何をしているの?
これが私達の出会いだった
シャルロット・オリビア
シャルロット・オリビア
人混みに疲れてしまって…
シャルロット・オリビア
シャルロット・オリビア
貴方はどうかされたのですか?
アリアナ・エラ
アリアナ・エラ
私も貴方と同じよ
アリアナ・エラ
アリアナ・エラ
貴方の名前は?
シャルロット・オリビア
シャルロット・オリビア
オリビア、シャルロット・オリビアよ
アリアナ・エラ
アリアナ・エラ
まぁ、貴方が主催者のオリビア様なのね!
アリアナ・エラ
アリアナ・エラ
私はエラ、アリアナ・エラよ
アリアナ・エラ
アリアナ・エラ
よろしくね、オリビア様
シャルロット・オリビア
シャルロット・オリビア
こちらこそ、エラ様
アリアナ・エラ
アリアナ・エラ
ところでこの花達、とっても綺麗!
アリアナ・エラ
アリアナ・エラ
きっとすごい庭師なのね✨
シャルロット・オリビア
シャルロット・オリビア
あの、これは全部私が育てたの
アリアナ・エラ
アリアナ・エラ
貴方が!?
アリアナ・エラ
アリアナ・エラ
すごいわ…
アリアナ・エラ
アリアナ・エラ
しっかり手入れされていて、お花も元気そうね
シャルロット・オリビア
シャルロット・オリビア
そんなこと言ってくれるのは貴方が初めてよ
シャルロット・オリビア
シャルロット・オリビア
ありがとう
それから私達は沢山話した
意外にも私達は共通点が多く、話が進んだ
時が経つのは一瞬だった
シャルロット・オリビア
シャルロット・オリビア
もう帰ってしまうの?
アリアナ・エラ
アリアナ・エラ
えぇ、私ももっと話したいわ
アリアナ・エラ
アリアナ・エラ
そうだ、今度私の家に来ない?
アリアナ・エラ
アリアナ・エラ
貴方に見てたいものが沢山あるの!
シャルロット・オリビア
シャルロット・オリビア
じゃあ近々伺うわ
アリアナ・エラ
アリアナ・エラ
じゃあ、またね、オリビア
シャルロット・オリビア
シャルロット・オリビア
えぇ、またね、エラ
"またね"
この言葉は何故か温かみがあった
聞くと元気になれて、言うとつい微笑んでしまう
エラは私の初めての友達だった
でもいつだろうか、歯車が狂い始めたのは……………
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