第6話

88
2022/03/02 12:37
ある夏の日
私はやってしまった
許嫁との約束をすっぽかしてしまったのだ
そして私がエラと毎日あってることを知られてしまったのだ
エラの許嫁が目の敵にしている相手だということも…
取り返しのつかないことをしてしまった
もう会うなと言われてしまった
会いたい
毎日会って笑顔を向けてくれた貴方に
私の世界を色付かせてくれた貴方に
どうしても会いたかった
私は行動を起こした
真夜中に家を飛び出したのだ
体力のない私には大変なことだった
よくわからなくなるまで歩いた
彼女の家が見えた時
私は気が抜けて足を挫いてしまった
もう気力が残っていなかった
誰かがこっちに向かってくる
でも誰かを確かめる前に私は意識を失った
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シャルロット・オリビア
シャルロット・オリビア
ん…
目が覚めると見たことあるような、ないような
天井だった
そこによく知った顔が視界に入ってくる
アリアナ・エラ
アリアナ・エラ
大丈夫?
シャルロット・オリビア
シャルロット・オリビア
えぇ
アリアナ・エラ
アリアナ・エラ
本当に良かった…
そう言って彼女は抱きついてくる
その瞬間わかった
貴方と話しているときのドキドキ
つい触りたくなってしまうと思ったとき
色々な気持ちをひっくるめた1つの言葉が見つかった
"恋"だ
わかった瞬間私の口から言葉が漏れた
シャルロット・オリビア
シャルロット・オリビア
好き
アリアナ・エラ
アリアナ・エラ
え?
彼女はハグをやめて私を見つめる
シャルロット・オリビア
シャルロット・オリビア
えっと…これは…その…
私がしどろもどろになっていると
彼女はもっと強く私を抱きしめて言った
アリアナ・エラ
アリアナ・エラ
私も大好きよ、愛してるわ
アリアナ・エラ
アリアナ・エラ
恋愛的な意味で
アリアナ・エラ
アリアナ・エラ
貴方は…そうかしら?
そういう彼女は心配そうに見てくる
シャルロット・オリビア
シャルロット・オリビア
私も…よ
シャルロット・オリビア
シャルロット・オリビア
私達、同じ気持ちだったのね
アリアナ・エラ
アリアナ・エラ
ふふっ、本当ね
アリアナ・エラ
アリアナ・エラ
ふふっ、ひひっ
彼女は笑いながら目が潤んでいる
シャルロット・オリビア
シャルロット・オリビア
なんで泣くの?
アリアナ・エラ
アリアナ・エラ
嬉しくて…
彼女は微笑みながら私のほっぺたを触る
シャルロット・オリビア
シャルロット・オリビア
なに、なに?
アリアナ・エラ
アリアナ・エラ
やっと貴方を触れるなと思って
彼女の顔が近づいてくる
拒否なんて、する必要が無い
逆にとっても嬉しかった
触れるだけだったけどそれで充分だった
2人で微笑みまた口づけをする
今度はもっと深く_________
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修学旅行行ってきました
クラスの男子が抱き合って寝ていたそうです
手繋いで観光していたそうです
お前ら何やっとんねんwって笑いました

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