僕は、昔から周りに合わせて性格を変える…みたいなことをしていました
嫌われないように、偽って、繕って…
そんな生活が…すとぷりに出会って変わりました
病んでばかりの日記が、すとぷりで埋まって、
何の意味もなかった人生がすとぷりの色に染まって、
友達もできて、
何より…好きになるっていう感情を知りました
高校1年の冬、クラスの男子から嫌がらせをされて、男なんて、人間なんて…って思ってました
そのときに、たまたま「すとぷり」って名前を思い出して、曲を聞きました
パレここを聴いて、一瞬で好きになりました
それから、CDを買って、動画もたくさん見ました
けど…親が怖くて
「ライブに行きたい」
その一言が言えませんでした
西武ドームの話を知って、悔しくなりました
僕が勇気を出していれば、たった1つでも、席は埋まったのに…
クラスの女子にすとぷりの悪口を言われて、本気で怒りました
すとぷりすなーじゃないのに
動画も全然見てないくせに
何も知らないくせに
頑張ってる人達なのに
僕の大好きな人達を、
あの人達の努力を、
バカにしないで
傷つけないで
ひたすら悔しくて、ツラくて…
何度も泣きました
「行けなくてごめんなさい」
「頑張れなくてごめんなさい」
「何もできなくてごめんなさい」
僕は、すとぷりのために何かをしたかったんです
だから、勇気を出して、親に言いました
「ライブに行かせてください」
「お母さんが文句言わないような成績取るから、
お願いだから、会いに行かせてください」
お母さんがOKしてくれました
すとろべりーめもりーvol.Next
高校で初めて出来た友達と一緒に応募しました
僕は、2枚応募しました
当落発表の日
彼女は落ちていましたが、僕は当たっていました
だから、1枚彼女に譲りました
彼女の隣で、応援したかったから
結果は…延期
延期が発表された日、僕は夜中まで泣いていました
会えると思ったのに
初めてのライブなのに
ずっとずっと、ライブだけを希望に頑張ってきたのに
そこから引き戻してくれたのが、その友達でした
彼女が言ったのは、正論 普通の考えです
その考えができなくなっていた僕は、相当酷い状態でした
「次も一緒に行こうよ」
「一緒にライブ行くまで、死んじゃダメだよ」
未来の約束をしてくれました
3月21日
彼女の家に行って、2人でペンラを振りました
光も、声も届かなくても
コールもした
大好きを叫んだ
ものすごく、楽しかった
東京ドーム…場所や、時期を考えると、行けないかもしれない
けど、行くって決めた
まぁ…コロナの影響で…ダメになりそうですけど
親が、今度こそ許してくれないと思います
けど、僕には約束がある
東京ドームが無理だったとしても
彼女と一緒に行きたいから
"次"を作ってくれたら…必ず行きます
僕の光になってくれてありがとう
僕に好きを教えてくれてありがとう
僕を明るくしてくれてありがとう
いつか、握手会にも行ってみたい
すとぷりの目を見て、ありがとうって伝えたい
生まれてきてくれて、ありがとう
活動を始めてくれて、ありがとう
頑張ってくれて、ありがとう
これからも推し続けます
本当に本当に、ありがとう
大好きです
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。