昨日の放課後の話をするね
16:45くらい…?
部活中に突然お腹が痛くなった
僕の部活は資格勉強する部活で…
まぁ、いわゆる勉強部って所
立ってられない、座ってるのもしんどい
涙目で痛みに耐えてた
部活が終わって、帰り道
自転車で、段差で揺れる度に痛くて、
「大丈夫、痛くない」って必死に言い聞かせてた
途中で、お母さんに連絡した
「仕事休んでもいいですか?」
って
そしたらね?「迎えに行く?」って
びっくりした
久々に優しくされた
自転車放置出来ないから、自力で帰ったけど
家に帰ってから色々聞かれた
「どこが痛いの?」
「何か食べた?」
「いつ頃から?」
与えられ慣れてない優しさ
容量オーバーで途中から泣き続けてた
仕事あったのに
休んでしまった
申し訳ない
店長、心配してくれてた
嬉しかった
2時間くらい寝たら、楽になってた
課題を終わらせた
お母さんが、「おにぎり食べる?」って用意してくれた
優しさが…痛い
慣れてないから、泣いてしまう
いつもはすごく嫌なのに…
僕は、基本的に嘘が下手くそだし、体調不良を親に言わないから、余計に心配かけたのかな
……ごめんなさい
心配してくれて……ありがとう
けど、兄は許せないかな
お母さんが症状から色々調べてくれてた時、
「営業時間どのくらいだっけ?」
え、病院?って思うよね?
あいつ、
「つねきちの店」
って言ったんだよ
目の前で妹が泣きながら苦しんでるのに、ゲームの話?
ホント最低
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!