〈みやside〉
やることもなく、俺は街を歩いてた。
いや、足が勝手に動いてたのか?
今はお昼時。
お腹がすいてきた。
歩いていると、見覚えのある後ろ姿をみた。
俺は咄嗟に
そう呼ぼうとしていた。
しかし
間抜けな声が漏れてしまった。
じんちゃんの隣に、もう1人いたんだ。
手を繋ぎながら歩いてる__
テオくんがいたんだ。
2人は楽しそうに、街中を歩いている。
じんちゃんも、俺と居る時より楽しそう。
なんというか、キラキラオーラが出てる。
顔を見なくても分かる。
嬉しそうなことを。
俺には、そんな笑顔みせてくれない_
「ほんとに、俺でいいの…?」
「ありがとう!」
「みやだいすき!」
「みやといると時間があっという間にすぎるなぁ」
「みやと~………」
「みや」
「みや」
1粒の涙が、頬を伝った。
じんちゃんの言葉が、
何度も
何度も
何度も
頭で再生される。
蚊がなくような声でしか言えなかった。
いつの間にか、家に着いて自分の部屋に入っていた。
不思議と、その頃には涙が止まっていた_
……………………………………………
はい。
ありきたりになっちったよこんちくしょう。
わいの今の語彙力じゃどーしよーもなかったんでよ💦
まぁ多分次でラストだと思うので見てくれるとモチベが上がります(?)
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。