ゆうまにあんなことされたあと、
どういう風に家に帰ったのか分からないけど、
気づいたら夕飯を食べていた。
でも、夕飯を食べて横になっても
体の火照りは収まらない。
こんな状態でるいに会いたくない。
でも、お金払ってるんだし塾行かなきゃ...
塾―
怒ってるのに、なんか嬉しいや
るいと話せるのがすごく、うれしい
あれ、私誰にドキドキしてたんだっけ...
ゆうまなんかに、ドキドキしてないからね
⿴⿻⿸
グワンぐわん
一瞬、頭がクラっとした
ぐわんぐわん
ぐわんぐわん
頭、クラクラする...
やばい...
るい、笑わないで...
これでも必死に答えたんだから
次の瞬間、鈍い腹痛が襲ってきた
何も考えられない...
ずっと腹痛が続くばかり。
そう言われて、気づいたら
るいにお姫様抱っこされてた。
意識が朦朧とした中から見るあいつは、
いつもよりもかっこよく見えた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!