第23話

おまけ(カンタ)
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2019/01/30 06:49
とある休日、あなたの家へ遊びに行った。

インターホンを何度鳴らしても応答が無いため、合鍵で入った。
カンタ
カンタ
…あなたー
あなた

……

カンタ
カンタ
寝てんの…
寝かせておこうとも思ったけれど

折角の休みに寝てるだけなどつまらない…。

そう思い、俺はあなたの事を起こすことにした。
寝息を立てるあなたの顔を覗き込み鼻を摘んだ。

すると、もがくように起き上がって来た。

あなた

っぐは!!うわ、え?

カンタ
カンタ
っはははは
あなた

いや、え?

カンタ
カンタ
おはよ
あなた

お、おはよう

カンタ
カンタ
折角遊びに来たのに寝てるからさ
あなた

いや、それはいいんだけど起こし方に問題が…

カンタ
カンタ
え?
あなた

人が苦しくて起きてる所を面白そうに笑ってさ…サイコパスにも程があるよ

カンタ
カンタ
いやいや、普通に起こしても面白く無いじゃん
あなた

いや、苦しんでる姿見て面白いとか、

カンタ
カンタ
あなたの反応が面白かったんだってば
あなた

珍しく遊べると思って舞い上がってたのに、こんな始末がくるとは…

カンタ
カンタ
ごめんごめん、その反応が可愛いだろうなと思ってやったって言うかさ、なんつーか…
あなた

えええ、やばい、もう一回言って!!!!

カンタ
カンタ
あーうるさいうるさい、絶対言いません
あなた

あーあ、珍しく構ってくれると思ってたのにな…

カンタ
カンタ
わかったわかった、どーせ今日泊まってくんだから、それで良くね?
あなた

え!?泊まるって!?

カンタ
カンタ
うん
あなた

どーゆー風の吹き回し…

カンタ
カンタ
ダメなら帰るけど
少々強引過ぎたと後悔しながら、帰ろうと思い玄関へ向かうと手首をがっちり掴まれた。
あなた

いや、待って!ダメじゃ…ない

俺に上目遣いで視線を送ってきた。

正直ドクドクと心臓が高鳴っていた。

けど、隠すように俺は一言口にした。
カンタ
カンタ
素直になれよ


可愛過ぎんだよ……。

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