第22話

ゴウside
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2021/12/07 05:43
ゴウ
ゴウ
なぁコハル
俺はコハルを呼び出していた。
理由は他でもない。あなたのことを聞くためだ
コハル
コハル
な、なに…呼び出しなんて…
コハルは珍しく、もじもじしてる
なんか顔も赤いような…熱ある?
ゴウ
ゴウ
顔赤いけど熱ある?
そう聞くと、さらに真っ赤になったコハル
コハル
コハル
な、ないよ そんなの!
…どうしたんだ?
ゴウ
ゴウ
ならいいけどさ…。

それで、呼び出した内容なんだけど、
そこで切ると、コハルが息を飲む
何やってんだ?こいつ
ゴウ
ゴウ
……あなたについて聞きたくて
すると、目を丸くし、少し落第したコハル
…どうしたんだって
コハル
コハル
う、うん…。私が知ってる範囲なら教えられるよ…。
心做しか静かにそう言う
ゴウ
ゴウ
コハルの知ってるあなたの全てを聞きたい。
アイツはきっと、ただの俺の予感だけど、俺達には言ってない秘密がある
そう、真剣に言うと、コハルも真面目な顔をする
コハル
コハル
……ゴウも感じてたんだね。実は私も。
記憶の片隅にある、小さい頃のあなたと今のあなた、雰囲気が圧倒的に違うもん。
(でもゴウ…。あなたのパートナーが本当はミュウって事は絶対に教えられない…。これは私とあなたの1番の秘密だから)
そう、真剣に話す姿はあなたをせめるような言い方ではなく、心配しているような言い方で、コハルがあなたのことを好きなのが伝わってくる
コハル
コハル
(私も、ミュウ以外にも隠し事があるって思ってる。ミュウの時だって、質問しても濁される質問あったし)
そして、俺はあなたについて聞いた
まとめると、



・ほとんど毎日電話していたのが、7歳頃になくなってしまった
(戻ってきた時に理由を聞くと、電話が壊れたらしい)


・電話していた時は、たびたび自分の話をすることがあったけど、来てからは自分の話をしなくなった

・全体的にキャラ変した
…どれも、ありえないことでは無いけど、何か引っかかる
ゴウ
ゴウ
俺、あなたの謎を突き止めたいんだ。……あんまりいない、友達として!
コハル
コハル
うん!私も。あなたが話してくれるの待ってるつもりだけど、ゴウがそう言うなら協力するよ!
そう言って笑いあった俺達
でも、俺は、コハルは何か知ってる気がしてた。
話してる時に明白あからさまにはぐらかす内容があったりとか。



…俺はどうしたらいいんだろ。







それに…俺も…俺もいえなかった。


昔会ったあなたという名の少女のことを…。

その人が今も忘れられないってことを

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