第4話

異世界ライフ3
207
2018/02/13 22:47
さっきから歩いて10分くらいになる。
…こんな遠いのか?宿屋ってのは。
あなた

な、なぁ。宿屋っていつ着くんだよ、

すると、少女は青ざめた表情で後ろを振り返る。
ツキヤ
ツキヤ
迷い…ました。
どこですか、ここ。
あなた

いや、しらねぇよ!

俺は、ツッコミを入れる。
少女は、困ったようにあたふたしているが、ここで道草くうわけにはいかない、
あなた

ほら、早く探すぞ。
ここで道草くってりゃ、日だって暮れちまう。夜になってモンスターに襲われりゃ困るだろ。

少女は、考えている。
ツキヤ
ツキヤ
ふむ…確かにそうですね、
ならば、探しましょうか。
あ、私はツキヤと申します。
ツキヤと名乗る少女は、一礼する。
俺も同じように、一礼する。
もしかして、こいつも方向音痴なのかなぁ…
あなた

な、なぁ。
ツキヤさ

ツキヤ
ツキヤ
ツキヤでいいです。
……ゴホン
あなた

ツキヤは、方向音痴なのか?

ツキヤ
ツキヤ
ほ、方向音痴だなんて、そんなのじゃないですよ、やだー(棒)
結構な棒読みだ。
なるほど、こいつも方向音痴なのか。
そしたら、宿屋つかなくね?(察し)
俺=方向音痴
ツキヤ=方向音痴
↓↓↓↓↓↓↓↓
宿屋につかない。
(もう、この森で餓死するかモンスターに食われるのを待て!と言われてることと同じ)
あなた

ぎゃああああ!!死にたくないぃ!

ツキヤ
ツキヤ
な、何言ってるんですか!
死ぬはずないじゃないですか!
ば、馬鹿な事言わないでください!
とツキヤが叫ぶ。
相当、顔が青ざめている。あぁ、こいつ怖いんだな、
がルルルルル…
がおぉぉぉん!!
猛獣の遠吠えが聞こえる。
俺らはビクッとしながら、顔を見合わせる。
あなた

よし、いいか。ツキヤ。
もし、ここから1人しか出られないとしたら、お、囮になれよ。

ツキヤ
ツキヤ
ええ!?なんでですか!
女の子を囮にして逃げるつもりですか!
あなた

お前、その刀でどうにかなるだろ!
戦え!

ツキヤ
ツキヤ
無理ですよ!怖いです!
なら、あなたが囮になってください!
ほ、ほら、囮になってくれる男の人かっこいいなぁ~(,,・ω・,,)なんて…
あなた

いやいやいや、囮なってくれる男の人かっこいいぃ!?おかしいだろ!
普通、守ってくれる人かっこいい~!じゃないのか!?

ツキヤ
ツキヤ
あ、はい。
そんな感じです。
それじゃあ、よろしくお願いしますね。
あなた

やだやだやだぁぁぁぁ!
死にたくないぃ!

ズシン…ッ
少し地が揺れた。
俺らは言い合いを止めて、深い森の方を見る。
ビュオン!!

なんか、木が飛んできた。
そこには、「猛獣危険区域内なので、立ち入り禁止」と書かれていた。それに、看板には血がべとぉ…ってなっていた。
ツキヤ
ツキヤ
ぎゃあああ!!
あなた

ぎゃあああ!!

俺らは、同時に叫ぶと、一目散に逃げた。

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