第11話

異世界ライフ10
137
2018/06/11 11:03
あなた

ゴホン……
えー、前回は変なダジャレを言ってしまったことを、深くお詫び申しますね、

俺は、近くの丸太に座り1人で謝罪会見を開いていた。

俺だって、ウケると思ったんだよぉ!!

おーいおいおい…おーいおいおい(泣き真似)
ラクシュミー
ラクシュミー
何をしておる……
お主、こちら側から見ればただの変質者じゃぞ……?
あなた

うるせぇよ!
見りゃわかると思うがなぁ?
俺は、今ものすごーく落ち込んでいるんだ!
だから、関わんないで、じゃあ!

そういって、ラクシュミーをガシッと掴み思いっきり投げた。
ラクシュミー
ラクシュミー
ああああああぁぁぁ……
声が遠くなっているのがわかる。
それに、ここは黄泉のw
あなた

ゴホン……

黄泉の国なんだよな。
これからどうすりゃいいんだよ。
あなた

そうだ!これは、夢に違いない!

バッと立ち上がり、自分の頬を抓ってみた。




…痛い。
ユグドラシル
ユグドラシル
ははぁ~ん。
夢だと思ったんだね? あははっ、面白いねぇ君は!
あなた

いや、どこがだよ!

マジでこいつはウザイ。
ナルシストを患っているから、余計にだ。
あなた

ねぇ~ユグドラシル ?
これがなんだか、分かるかな?

俺は、すごく気持ちの悪い足のついたアジのキーホルダーを振り回す。
ユグドラシル
ユグドラシル
そ、そ、そ、それはぁ……!!
僕の大切にしていたアジ足ちゃんキーホルダー!!な、なんでお前が!!
あなた

神に貰った。

ユグドラシル
ユグドラシル
お願いします…!
なんでもしますからぁ…!そのキーホルダーを返してくださいぃ…!
な、なんだこの変わりようは。
まぁ、これは……使える☆
あなた

今なんでもするって言ったな?

ユグドラシルは、はっ!として、焦り出す。そして、かっこいいポーズをとる。
ユグドラシル
ユグドラシル
なんでもするとは……言ってない!
なんなんだ、こいつ。
あなた

なら、とってこおおおおおおい!

俺は、本気でアジ足ちゃん…キーホルダーを森の中に飛ばす。
ユグドラシル
ユグドラシル
あぁぁぁぁぁぁっ!
アジ足ちゃぁぁぁぁん!まってまってまって!いなくならないでえええぇ……
ラクシュミーと同様に声が聞こえなくなる。


やっと…静かになったか…。
あなた

そーいや、こっからどう出るんだよ。

神
我が出してやる。
黄泉の国は非常に危険な国だ。他国と敵対するほどだからな。
それほどやばいのか……って
あなた

し、神じゃあねぇか!!

神は、はぁ…っとため息をつく。
神
なんだ?
我が来てはまずいのか?ならば、貴様を置いてこの国から出るが……
あなた

い、いや出してくれ!
お願いだ!

神は、ニヤリと笑うと、手を前に出す。すると、小さい爆発が起きる。
あなた

は????

目の前には、黒色の長髪を靡(ナビ)かせ、耳をぴくっと動かすいつもとは違う八頭身の神がいた。
神
それじゃあ、出るぞ。
秘技“Emergency escape((緊急脱出))”
神がそう叫ぶと、俺は意識が飛んでいた。

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