第5話

異世界ライフ4
190
2018/02/25 00:18
はぁ…はぁ…はぁ…
酷い目にあった…。ツキヤも息を切らしている。
ヨミ
ヨミ
あ…あのぉ…
…はぁ…まったく…ツキヤと俺が方向音痴じゃなけりゃ、宿屋に着いたのかなぁ…
ヨミ
ヨミ
えっとぉ…
き…こえてますかぁ…?
ツキヤ
ツキヤ
本当に驚きましたね。
まさか、猛獣危険区域だったとはおもいもしませんでした。
あなた

まったくだな。

ヨミ
ヨミ
あ…あの!
俺たちは、ビクッと肩を震わせた。
青ざめた表情で後ろを振り返るとそこには、耳と尻尾が生えている少女がいた。
ん?生えてる?
あなた

獣耳だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

ヨミ
ヨミ
きゃあ!?
少女は、驚いて木のうしろに隠れる。

ドシン…ッ ドシン…ッ

あ、そっちは…
ヨミ
ヨミ
え??
ぎゃるるるるるるああ!!
ツキヤ
ツキヤ
危ないです!!
獣耳っ娘さん!!
あなた

獣耳っ娘さん!?
あぶねええええええ!!

俺が手を前に出すと、猛獣の動きが止まる。
いや、この世界の時間が止まった。
あなた

え…え?
お、おーい…ツキヤ?獣耳っ娘ちゃん…?

何をしても動かない。
ど、ど、どうしよう!
神
あなたよ。
慌てるな。それは、お主の"能力"だ。
あなた

の、能力?

あ、そーいや、能力を貰ってたな。俺。

いやはや、忘れてた。
神は、呆れていた。これだったら、助けられんな!
あなた

んじゃあ、適当に…
"フリーズ"

俺がそう唱えると、猛獣は一瞬にして凍りつく。
あなた

や、やべぇよ…

プリ小説オーディオドラマ