夕日に照らされた道を今日は、
ハユンとじゃなくて1人で帰る。
なんてため息をたびたび零しながら。
こんなに沢山ため息をついて、
幸せが逃げて行かないか心配になる。
それでも、ため息はこぼれる。
勢いにまかせてあんなこと、
言わなきゃよかったかな
と少し後悔中。
あの時、想いを伝えて正解だったのか、
それは、ハユンの答えを聞くまで分からなくて、
胸がザワザワする。
そのザワザワは、家に着いても、ご飯を食べても、お風呂に入っても消えることはなく、
睡眠まで邪魔してくる。
眠れなくて、ケータイをいじる。
その時、電話が来た。
__ジミンからだ。
そんな会話をしながらも、
「振られるんじゃないか」
ネガティブな答えしか出てこない。
ジミンは優しい。
そんなジミンが親友で良かったと思うのは何回目だろうか。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。