第13話

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2020/10/24 15:12

疲れ果てた俺は


重たい足を頑張って動かして


家路をゆっくり進んでいく

あのあと、あなたを探してもどこにもいなくて



早退…したんかな。











あなたとよく来てた公園に来てみた



遊んで笑って、、楽しかったよあの頃は



公園のブランコの1番左に腰掛けた



廉
はぁ…


最近気づけばため息ばっか出してる




あなたの別れたい理由を探らなきゃ元通りになんてなれへん



わかってても、無理で、









ブランコの1番右に座ってた人が


静かに泣き出した

廉
大丈夫です…か、、

そう問いかけてみたら





それはあなたで…



あなた
なっ、なんでいんのっ!
ストーカー!!(泣
廉
ち、ちゃうって!これは偶然!
あなた
嘘ばっか!(ウルッ
廉
ほんまやって!
逆にあなたいつからいたん!?
あなた
知らないよ!
廉こそいつからいたのよ!(グスッ




なんや、、これって運命なんやない?





ほら、神様もくっつけって思ってるよきっと






あなたはイヤホンをしてたから気づかんかったのかもしれない


俺はあなたの隣のブランコに腰かけた

あなた
な、なに、
廉
ごめん
あなた
何が…、
廉
俺のせいなんやろ、いや、俺のせいであなたに辛い思いさせてるのは事実やと思う
あなた
廉
違う?
あなた
違うから帰ってよ、1人にして

涙をふきながら俺を追い払ってくる





廉
好きだよ
あなた
うるさいっ
廉
なんや、他に好きな人でもできたんか?
あなた
うん……


一瞬俺の心臓が張り裂けそうになった
あなた
って言ったら諦めてくれる?
廉
は、?
あなた
私、好きな人出来た、だから廉のこと好きじゃなくなっちゃった……

わかってる


あなたが無理してそんなこと言ってんの


そりゃ分かるよ

目が潤んで今にも泣きそうで


俺の大好きな人だから












あなたの口を塞ぐために長いキスをした













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