第18話

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2020/11/29 15:00

あなたに合わせる顔がなくて

その日は一人で学校に向かった


きっとあなたも一人でいたいやろうし。
女子B
女子B
あ、永瀬くんっ、
いつも付きまとってくる女子の1人が

下駄箱の近くで話しかけてきた
廉
え、あ、
女子B
女子B
彼女さんはどうしたんですか?
廉
えっと、
女子B
女子B
今日お休みなんですか?
廉
あ、たぶん
あなたも俺の顔みたくないと思うし
女子B
女子B
あの、これっ!受け取ってくださいっ
そう言いながらカバンから手紙を差し出した
廉
手紙…?
女子B
女子B
今まで、ありがとうって気持ちです
廉
あ、いえ、こちらこそ(?)

俺は理解が出来ずに手紙を見つめてた
女子B
女子B
彼女さんのこと、大切にしてあげてくださいね!
廉
…え、
笑顔のままその女子は走り去って行った
もしかするともしかするとで…

彼女のフリ効果があったということ

貰った手紙をその場で開いてみれば

今までありがとう、大好きでした

と、書かれてあった



その日の休み時間はたくさんの女子たちが手紙を片手に俺の教室まで来てて

中を見ればお礼と感謝が書かれてた


なかには、彼女さんとお幸せに、と書かれてあるものも。

結局、その日あなたは学校に来なくて
この手紙見せたらあなたとより戻せるかもしれへん

今度こそ、絶対に。

もしこれで振られたらもう諦めよう。

あんま付きまとうとあなたを苦しめるだけやしな…笑


俺は学校が終わったあとすぐにあなたを探すため


公園に向かった

絶対そこにいるってわかってるから

でも、

いつもいるブランコにはいない

廉
あなたっ、どこや
公園の中を必死に駆け回ってたら


草むらの中から声が聞こえた
廉
!?

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