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一ノ瀬「っ俺たち殺しても!!
金になんかなんないぞ!!!!!」
『…ジロ』
一ノ瀬「金目当てならもっとほかにっ、!!!
…いやっ他の人殺してもダメですけどぉ!!」
『ジロうるさい』
一ノ瀬「っ…」
謎の女「、、、金、(笑)」
本間「…一人っ子、ですか?」
謎の女「…」
本間「お父さんと、お母さんと、3人暮らし?」
隣で恐る恐る本間が聞いている。
やはり彼の方が頭は良さそうだ。
加害者を捕まえるためには動機が諸々必要で、
そのためには彼女の話を聞かなくてはならない。
つまり、彼女の心を開かなきゃいけない。
ということを授業でついこの間やったのだ。
予想通り、謎の女の人はこの話に食いついた。
謎の女「…っえ、なんで?(笑)」
本間「っ聞きたいんです、
かえでさんの家族のこと」
謎の女「…ふふ、一人っ子(笑)
お父さんとお母さんがいて、
貧乏だったけどすごい幸せだった☺️」
『…』
謎の女「でもあるときぃ、借金取りがうちにきて
お父さんとお母さん連れてっちゃった…。
わたし、1人で警察に行って、だけど、、、
助けてくれなかった。話もまともに聞いてくれ
なかったっ。ねえなんで????????」
一本「「…」」
まあ、話を聞く限り大体察することができた。
借金取りに警察が動いてくれなかったから
お父さんの生命保険で返すことになった…。
その警察のせいで私たち今から殺されるの?
最悪じゃんそもそも覗き見してた2人が
悪いんだけどね?!かなりの巻き込み事故。
そんな時、謎の女の人が私の顔をジッと見た。
謎の女「………あなた、」
『、、、?』
謎の女「…きらい、きらいきらいきらい、
きらい!!!!!!!!!!!!!!!!!」
『っ、?!?!』
女「かえでさん?!かえでさん、かえでさん?」
謎の女「このおんな、きらい。
このおんなにてる。このおんなころす!!!」
女「…わかりました」
一ノ瀬「やめろ、やめろ!!!!!!!!!」
本間「待ってくれっ、!!!!!!!!
おい!!!!!!!待ってくれ!!!!!!」
『っあ"あ"あ"あ"あ"、!!!!!!!』
体にビリビリくる激しい痛み。3回目。
当然の如く慣れるわけなんかなくて
また意識を飛ばしてしまった、、、。
てか"にてる"って、、、誰に?????
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。