第29話

にじゅうはち
1,724
2020/08/12 14:12








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ハンバーガーを買ってからさっきと


同じようにインターホンを鳴らす。


ちゃんと約束を守ってくれたか心配だったけど、


2人とも無事で家にいてくれたみたいだ。


お腹空いてない?とジロちゃんがハンバーガーを


見せれば後ろめたさはあったが中に入れてくれた。








































本間「…アミさんとは、どこで出会ったの?」



女の子1「SNSで、」



本間「それはいつ頃?」



女の子1「…1年くらい前に、2人とも
家出したばかりで。この家の、石川さんって
言うあの、金髪の人ともSNSで知り合って、
ここに住んでいいって言われて、、、」



一ノ瀬「1年間もずっと家に帰ってないの?」



女の子1「…はい、」



一ノ瀬「家族の人が心配してるんじゃないの」



『…』



本間「ジロちゃん(目で合図)」



女の子1「、、、家族は、
私のこと探してないと思います。
携帯繋がるのに、一度も連絡来ないし」



一ノ瀬「、、、ごめん、」


















































一度も連絡が来ない、、、か。


ふとポケットにあった携帯の画面を見る。


《不在着信2件》


《ユミさん:あなたちゃん今どこにいる?》


《ユミさん:大丈夫?心配してます。》


《ユミさん:レンもパパも心配してるよ。》


《不在着信1件》


、、、私はそのまま携帯の電源を切った。









































『…アミさんが家出した理由は知ってる?』



女の子1「………新しい父親に殴られて
気絶したことがあるって言ってました」



『…』



本一「「…」」



女の子2「…っアミさん、ほんとに
誘拐されちゃったの、?」



一ノ瀬「、、、みんなで
この家出るつもりだったんだよね」



女の子「「(頷く)」」














































話を聞く限り、アミさんが働いて


貯めたお金で部屋を新しく借りたらしい。


そこで3人で住む予定だったんだとか…。


、、、ここはあの金髪の仲間も


知っているだろうし危険のレベルが高い。


ここを出て、新しい部屋に避難させなくちゃ。








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