第3話

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2020/07/04 11:50





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『………受かっちゃったんだよなあ、、、』




































警察学校の教室の1番後ろでため息をつく。


なんで?なんで受かったの?Why?


ああもう髪の毛最悪なんだが、、、。


前髪巻かないとほぼパッツンだし?!?!


なるべく長くしてもらったから一応ボブ…。


いやむり!!!!またでかいため息をつく。


時間が近づくにつれどんどん人が増えていく。


人付き合いは大丈夫なはず、、、…あれ?












































『、、、』



「…あーっ!!!!!!!!!!」



『なんで、、、?????なぜ、、、???』



「どうもどうも〜!
一緒だったんですね!やっぱ!」



『最悪最悪最悪最悪』



「わお、4回も言われた、あは(笑)」













































この間ぶつかった人が教室に入ってきた。


わたしと同様に髪型は全然違う短髪だ。


嘘でしょ?この人も警察官なの?


警察官緩すぎじゃない?だから受かったのか。


ゔーん、、まあおじいちゃんには


怒られなかったしいいんだけど、、、!!!













































「あ、ちなみに俺、一ノ瀬次郎って
言います〜よろしくお願いしますね!」



『………成宮あなたです、
よろしくはしません』



一ノ瀬「えぇ!ツンデレ!」



『は?』



一ノ瀬「こわ〜〜〜俺の席どこですか?」



『いや知りません。ドアの前見て』



一ノ瀬「ああそういうことですか!
えっとー、、、窓側の後ろから3つ目!」



『2個前やん、、、』



一ノ瀬「わー!近いですね!嬉しいです!」



『嬉しくないです』



一ノ瀬「またまた〜、あ、てか
この前と髪型変わってますね!」



『いやそれが当たり前なんですよ。
警察学校は絶対短髪が条件ですし』



一ノ瀬「それもそうですね〜。
でも前よりも似合ってますよ、そっちの方が」



『、、、』



一ノ瀬「あれ、照れた?(笑)」



『うるさい黙れ』



一ノ瀬「ひゃ〜かわいい〜!」






















































やばい、この人関わんないほうが絶対いいって


本能が訴えてる。この人には性格良く接せない。


絶対いろいろ巻き込まれる恐れが、、、。


いい人そうだけど仲良くしたら負けだな、うん。


話しかけてくるのを一方的に無視してたら


ドアから入ってきた人と目が合…え、?



















































『え?』



一ノ瀬「ん?どうかしました?」



『あ、いや、』



「、、、これ誰の鞄?お前の?」



一ノ瀬「あ、それ俺のー!ごめんごめん!
てか君そこの席?よろしくねー!!!!」



「…よろしく、って、…」



『、、、やっぱり、本間快?』



本間「…」



一ノ瀬「え!なになに?!そこ知り合い?!」



『いや、、、本間、私のこと覚えてる?』



本間「…い、や覚えてないです誰ですか」



一ノ瀬「いや覚えてる反応じゃんそれ」



『いや、無理もないでしょ。てか多分人違い。
ごめんね、初めまして成宮あなたです』



本間「、、、本間快、です」



一ノ瀬「一ノ瀬次郎ですー!よろしく!」














































はっ、ついつい場を和ますために


変な良い人スイッチが入っちゃった。


けどあれは絶対あの本間快、、、。本間は


地元が同じで小学校の頃よくつるんでた子。


当時めちゃめちゃお嬢様だった私に絡んできた


少数派のやつだったから珍しかったのに。


…この警察学校生活、一筋縄では行かなさそう。












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