第41話

よんじゅう
1,498
2020/09/11 14:18








side:本間
















力不足だった俺たちは、何もできずにそのまま


学校に戻された。ジロちゃんも、あなたも、


普段は部屋に帰ってきた早々煩くするのに


ずっと沈黙状態。することもなく風呂へ直行。


シャワーで傷口がめちゃくちゃ染みる………。







































『っあ"っ、、、はぁ、、』



一ノ瀬「………あの子たち、大丈夫かな」



『…前向きに考えよう。捜査本部が立ち上がれば
俺たちが動くよりもっ、きっと上手く行く』



一ノ瀬「………」























































装備無しでの強行突破は不可能だ。


俺たちのみの力じゃ相手に敵わない。


それがどれだけ悔しいか、


ジンジンと痛む傷口が物語っていた。


………それにしても、やっぱり


あなたなんかあるよな。言葉が重かった。


何かに対して深く関わってる気がする。俺らが


通報した時警察署にいたのも結局謎だし…。




















































一ノ瀬「…ん、カイくん、」



『っん、あ、ごめんなに?』



一ノ瀬「あなたのことなんだけど…
なんか引っかからない?」



『…やっぱりジロちゃんもそう思う?』



一ノ瀬「うん、絶対何かある顔だもんあれ」



『いやどんな顔よ』



一ノ瀬「こんな顔(変顔)」



『あなたにチクろ』



一ノ瀬「それはダメだって!!ってそういうこと
じゃなくて、カイくんあなたと小学校同じ
だったんでしょ?なんか心あたりとかない?」



『同じだったけど、、、
10年前以上の記憶だからほんとうっすいよ』



一ノ瀬「いい!全然いい!
何か知ってることあったら教えて!」



『あなたは、、、』



一ノ瀬「…あなたは、、、」



『、、、金持ちだった。それだけ』



一ノ瀬「…」



『…』



一ノ瀬「…それだけかいっっっっ!!!!!」



『だからうっすいって言ってんじゃん』



一ノ瀬「金持ち、、、そんな金持ちなの?」



『成宮財閥知ってるだろ?』



一ノ瀬「それは知ってるよー!あの
超有名な○ッポくんとか開発したりしてるし」



『あれあなたのじっちゃん』



一ノ瀬「、、、超金持ちじゃん、!?!?」



『だから言ってるじゃん。それで両親が
どっちも警察官。いわゆる超エリート属』



一ノ瀬「あ〜この前解決した事件の時に
あなたのお父さんも関わってるとか」



『そんなことも言ってたような…』



一ノ瀬「お母さんも警察官なんだ?
ますます謎だな、、、」



『ああでも同窓会に参加した時聞いたんだけど
中学生に上がる前に離婚したらしい』



一ノ瀬「じゃあ今はお母さん?お父さん?」



『そこまでは知らないな、、、』



一ノ瀬「…俺ら自分のことベラベラ喋り
すぎたけどあなたのこと一切知らない…」



『…ジロちゃん』



一ノ瀬「…うん。
思ってることは一緒だよカイくん」













































こうなったらあなたに取り調べしなきゃだな。


同期とはいえ、俺ら最強のトリオなんだし。


…俺の知らないあなたがいるのやだし。










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