第65話

160
1,368
2020/06/24 12:33
神山side
先生「よく、なってるよ.....」
神山智洋
神山智洋
絶対違うやろ。
この問題は嘘は通用せえへんで?













長い沈黙のあと、先生がこういった。







先生「悪化してる。1番最近の検査、って言ってもだいぶ前だけど、その時は腫瘍が相当でかくなってた。正直、俺が見てきた患者の中で1番酷い.....」
神山智洋
神山智洋
そっか、







先生「抗がん剤治療をしないともう無理かも。」
神山智洋
神山智洋
それだけはほんまにやめて。











みんなには言ってなかったけど、何度も先生に抗がん剤しようって言われてたけど、しようと思わなかった。












理由は、死ぬまでアイドルをしていたいから。










俺的に、命が無くなるのが早くても、この命が無くなるまでみんなとアイドルをしていたかった。










先生「このまま死ぬのを待つだけでいいの?」
神山智洋
神山智洋
いいよ。











俺ははっきりそう言った。
先生「もし、容態が悪化してきたらいつどうなってもおかしい体なんだよ?明日もしそうなるかもしれない。それでもいいの?」
神山智洋
神山智洋
俺は、死ぬまでこの体、顔でいられたらそれでええ。
神山智洋
神山智洋
いつ死んでもおかしくないことなんておれもだいたい知ってたし、先生は治療やなくて、俺の心のケアをしてくれればええで。













俺が言った言葉があまりにもストレートすぎて、先生はびっくりしていた。

プリ小説オーディオドラマ