神山side
先生「よく、なってるよ.....」
長い沈黙のあと、先生がこういった。
先生「悪化してる。1番最近の検査、って言ってもだいぶ前だけど、その時は腫瘍が相当でかくなってた。正直、俺が見てきた患者の中で1番酷い.....」
先生「抗がん剤治療をしないともう無理かも。」
みんなには言ってなかったけど、何度も先生に抗がん剤しようって言われてたけど、しようと思わなかった。
理由は、死ぬまでアイドルをしていたいから。
俺的に、命が無くなるのが早くても、この命が無くなるまでみんなとアイドルをしていたかった。
先生「このまま死ぬのを待つだけでいいの?」
俺ははっきりそう言った。
先生「もし、容態が悪化してきたらいつどうなってもおかしい体なんだよ?明日もしそうなるかもしれない。それでもいいの?」
俺が言った言葉があまりにもストレートすぎて、先生はびっくりしていた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。