神山side
2人が帰り、俺たちはそれぞれ病室に戻った。
色々なことがありすぎて、最近は忘れてた。
きっと、みんなも忘れてる。
でも前に余命宣告された時の時間経ってる。
みんなは治ってきてると思ってるかもしれへんけど、自分ではそう思わへん。
体調は良くなったり悪くなったり色々。
重い発作は少なくなったけど、逆に軽い発作はだいぶ多くなった。
でも、よくもってるほうやとおもう。
俺の事、先生に聞いてみようかな。
まだいるかな。
そう思いながら、先生がいつもいる所に行った。
ガチャ
そこには先生がいた。
先生「あれっ?どうしたの?」
先生「なんでも聞いて?」
先生「うん。」
先生は不思議な顔をしながらも俺の言うことを聞いてくれた。
先生「自信はもちろんすごいあるよ。だって、小さい頃から見てきてるもん。」
俺がそう言ったら先生は深刻そうな顔をした。
先生「それはっ.....」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!