第78話

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2020/08/05 11:36
神山side








寝ていたら、突然俺のスマホに1件の着信が来た。









流星やって。









どうしたんやろう。









そう思いながらも、電話に出た。
神山智洋
神山智洋
もしもし?
神山智洋
神山智洋
こんな夜中にどうしたん?











返事がない。







どうしたんやろう。










電話からは、少し荒い息の音が聞こえてきた。











まさか、、、
神山智洋
神山智洋
おーい。流星?











また返事が返ってこない。











俺は、嫌な予感がして、流星の病室に急いで行った。









ガラガラ
そこには、ベッドの横に倒れている流星がいた。












流星の服は所々血がついていた。
神山智洋
神山智洋
流星!!
神山智洋
神山智洋
聞こえるか?
藤井流星
藤井流星
.......











ダメや。完全に意識を失ってる。











ベッドの方に目をやると、白いシーツが真っ赤に染まっているのがわかった。











発作か?
とりあえず、止血しな。










俺は、ナースコールで先生たちを呼び、来るまで止血をしてた。












これだけ出るか?ってくらいの出血の多さで、止血用のガーゼが一瞬で赤く染って使い物にならなくなるほどだった。









俺は、流星の病気のこと詳しく知らへんけど、きっとこの発作はだいぶ重いんやろうなって思った。

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