神山side
普段涙を流すタイプではない先生が、涙を流していた。
先生「仲間を、傷つけてしまうかもしれないんだよ。それでもいいの?」
先生「感謝の気持ちは伝えてある?」
先生「智洋くんがそう決めてるなら先生はそれでいいと思う。でも、1つ条件がある。」
先生「最低限濵田くんがしっかり目を覚ますまで、智洋くんは生きないとダメ。」
先生「うん。」
先生「何かあったら言ってね。おやすみ。」
これで、先生にもはっきりと伝えられたし、心がスッキリした。
みんなともっと色々なことをしたかった気持ちはあるけど、もう俺はええ。
早く楽になりたいし、何より抗がん剤とかして俺のこの姿が変わって欲しくない。
だから俺は自ら「死」を選んだ。
みんな、幸せになってな。
ジャニーズWESTは国民的アイドルになるって信じてるから。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!