第96話

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2020/09/27 12:06
神山side












でも、どうやったらええん?









とりあえず、事務所に行って今起きてること話そか。












他のメンバーに言うと、止められそうやから1人でやるしかないな。











先生に外出していいか聞かへんと。










そう思って時計を見ると、5時になってた。












5時なら先生も起きてるか。












俺は先生の所へ向かった。











ガラガラ
先生「あれっ?どうしたの?」










俺が部屋に入ると先生はすごくびっくりしていた。
神山智洋
神山智洋
急なんやけどさ、今日とか明日とかって俺出かけてもええ?







先生「実はね、智洋くん最近発作多いから検査の時期も近いし、今日しようと思ってたんだ。」













検査.......か。
先生「今日すれば結果は早ければ明後日わかるんだけど外出はその結果が出て、そこまで悪くなければいけるかな。」
神山智洋
神山智洋
ホンマ?



先生「うん。でも検査結果が良くてもその日の体調があまり優れてなかったら行けないからね。」
神山智洋
神山智洋
わかった。
神山智洋
神山智洋
先生ありがとう。


先生「智洋くんはどこに行くつもりなの?」
神山智洋
神山智洋
ちょっと、事務所に1人だけで行きたい用事があってさ。
先生「そうなんだね。」
神山智洋
神山智洋
あ、もし出れる時に俺が出ててもほかのメンバーには絶対に言わへんでな。
先生「わかった。」
神山智洋
神山智洋
朝早くにごめんな?
先生「全然大丈夫だよ。なんかあったらいつでも呼んでね。」











そう言って俺は部屋から出た。
 







検査は色々辛かったけど最近はそこまでじゃなくなった。











でも、何より怖いのは検査結果を伝えられるとき。









もう少しで死ぬし病気が進行してることもわかりきってる事やねんけど、改めて先生の口から伝えられるのは毎回緊張するし、怖い。











でも、やらなあかんことがまだちょっと残ってんねん。











だから、前向きに行かないとやな。

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