第5話

ユンギの過去
566
2018/08/16 00:32
あなた
あなた
ねね、気になってたんだけどさ、ユンギってなんでいっつも本よんでんの?
ユンギ
ユンギ
別に。
それだけ言うとユンギは少しうつむいて悲しそうな顔をしていた。
あなた
あなた
な、なんか聞いちゃだめだった??
ユンギ
ユンギ
あ、いや、なんでもねーよ。大丈夫。
そう言うと本を閉じて校舎の方に歩いていってしまった。
あなた
あなた
まって!わ、私で良ければ話聞く!
私は、知らない間にユンギの腕を掴んでいた。
ユンギ
ユンギ
いーよ別に。そんなんじゃないから。
あなた
あなた
いいから言ってみて!あ、い、言える範囲で…
ユンギ
ユンギ
クスッ
ユンギ
ユンギ
この本さ、俺の彼女のものなんだ。
あなた
あなた
え、ユンギ彼女いるの!?
ユンギ
ユンギ
うるせぇなぁ、俺だって彼女ぐらいいたわw
あなた
あなた
え?いたってことは、今はいないってこと?
ユンギ
ユンギ
まぁ、そーゆーこと。
ユンギ
ユンギ
んで、続けるぞ?
あなた
あなた
あ、どぞどぞ。
ユンギ
ユンギ
お前ほんとに聞く気あんのか?笑
あなた
あなた
あるある!笑
いいから話してよー
ユンギ
ユンギ
あぁw

んで、俺とその彼女は自慢じゃないけど、結構幸せだった。俺はあいつがすごい好きでさ~w

で、ある日、彼女と散歩してた。信号が青になったから渡ってたら、右から曲がってきたトラックに彼女が巻き込まれた。俺は急いで救急車呼んで、病院行った。でも、だめだった。亡くなったんだ。
ユンギ
ユンギ
んで、この本はあいつの形見ってこと。
あなた
あなた
そ、そんな事があったんだ。ユンギも結構辛いんだね。
ユンギ
ユンギ
でも、お前に出会ってから、毎日が明るくなったよ。ウゼェけどなwでも、ありがとな。
あなた
あなた
あ(((う、うん。
あなた
あなた
じゃ、じゃあそろそろ教室戻るわ!
ユンギ
ユンギ
あ、そういえば最近いじめられたりしてない?
あなた
あなた
あー、大丈夫!あんたがいるしw
ユンギ
ユンギ
そ、そっか(((
なんかあったら言えよ。俺も聞いてもらったし。
あなた
あなた
おうwじゃ!
そう言って私は校舎に戻った。


なにあいつ(((
ウザいはずなのに、ドキドキしてる(((
あぁーもうなんなの(。>﹏<。)

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