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第3話

社長室にて
───────コンコン
福沢諭吉
…入れ
静まった社長室に、太宰と少女は訪れる。
武装探偵社の社長、福沢諭吉の隣には社員である江戸川乱歩がいた。
太宰治
失礼します
太宰治
突然で申し訳ないのですが…この子を武装探偵社に入れても良いでしょうか?
江戸川乱歩
…ねぇ太宰、この子、名前は?
太宰治
この少女の名は…
江戸川乱歩
待って。この子自身に喋らせて
乱歩が、太宰の言葉を遮る。
真っ直ぐに少女を見つめるその瞳は…何かを探っていた。
太宰治
…との事だ。言えるかい?
文珠朱里
文珠朱里
…文珠…朱里…です
江戸川乱歩
歳は?
文珠朱里
文珠朱里
…19歳です
江戸川乱歩
ここに来る前には何をしてたの?
文珠朱里
文珠朱里
…分かりません。記憶がありません
乱歩は、少し考え込み─────
江戸川乱歩
…ふむ
と、小さく呟いた。
江戸川乱歩
ねぇ、社長
江戸川乱歩
この子、社に入れても大丈夫だと思うよ
福沢諭吉
そうか。乱歩が言うならば間違いないだろう
福沢諭吉
…文珠朱里の入社を許可する
太宰治
…!ありがとうございます
文珠朱里
文珠朱里
…ありがとうございます
そんな会話を交わしたあと、太宰達は社長室を後にした。
江戸川乱歩
…大丈夫だと思うよ…『今は』ね
──────その後、乱歩が小さく呟いた言葉は誰にも届かなかった。