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第5話

見えない
朱里が玄関のドアを開け、一番に目にしたのは──────
太宰治
やあ!朱里ちゃん!ぐっともーにん!
にこやかな笑顔をこちらに向け手を挙げる太宰だった。
文珠朱里
文珠朱里
…おはようございます
太宰治
さて、行こうか
文珠朱里
文珠朱里
承知しました
朱里たちが向かう先は、立てこもりの現場であった。
朝一番の依頼であったが、国木田は書類仕事で忙しかった。他のメンバーも仕事が入っていたらしい。
そして、朱里たちの元に仕事が回ってきたのである。
谷崎潤一郎
あ、太宰さん!こっちです!
谷崎も同様の理由だ。
谷崎潤一郎
お二人共、おはようございます
文珠朱里
文珠朱里
おはようございます。…文珠朱里です
谷崎潤一郎
そういえば、自己紹介がまだだったね…
谷崎潤一郎
谷崎潤一郎です。よろしくね
谷崎がへにゃりと微笑んだ。
太宰治
全く…国木田くんも人使いが荒いよねぇ
谷崎潤一郎
あはは、ですね…
太宰の言葉に、谷崎が苦笑しながら答える。
谷崎潤一郎
にしても、この依頼、ボクたちだけで大丈夫なンでしょうか?
太宰治
私たちの異能、戦闘に不向きなのだよねぇ…だからこその多めの人数なのだろうけど
などと話をしながら現場に向かった。
事件の現場は、古びた廃ビルだった。今にも崩れそうだ。
警察に状況を聞いたところ、犯人は女性で人質が1人いるそうだ。
太宰治
女性…か。朱里ちゃん、この状況をどうにか出来るかい?
文珠朱里
文珠朱里
…やってみます
朱里は、犯人の元に1人で出た。
念の為にうしろには太宰、谷崎も控えている。
???
おや?やっと誰か来たかと思ったら…
その言葉は最後まで言えなかった。
──────犯人は、既に取り押さえられていた。
文珠朱里
文珠朱里
命令の遂行を完了
辺りに静けさが広まる。
谷崎潤一郎
…な
???
もういいかい?太宰
太宰治
はい。もう大丈夫です。ありがとうございます、与謝野女医
太宰治
朱里ちゃん、その方を離すんだ
文珠朱里
文珠朱里
…?はい
太宰に言われると、朱里は犯人から離れた。
???
全く、なんで妾が…
太宰治
申し訳ありません、与謝野女医
太宰がニコニコと答えている。
???
に、い、さ、ま〜〜〜!!
???
私、兄様と離れている時間が長くて仕方ありませんでしたわ〜!
人質であったはずの少女は谷崎に抱きついている。
文珠朱里
文珠朱里
…どのような状況でしょうか
太宰治
これは君を見定めるために社で用意した依頼だよ
太宰治
彼女たちは、2人とも探偵社の社員さ
与謝野晶子
妾は与謝野晶子だ。探偵社で医者をやってる
谷崎ナオミ
谷崎ナオミですわ、よろしくお願いしますね!
文珠朱里
文珠朱里
文珠朱里です




────────────────
協力してもらった警察に礼を言い、一同は社に戻ることとなった。
太宰治
はぁぁぁあ、戻りたくなぁ〜い!仕事したくないよ〜!
太宰治
あ、そうだ!朱里ちゃん!私の書類仕事しないかい!?
谷崎潤一郎
太宰さん…!それは流石に…
騒ぐ太宰に、それを必死に止める谷崎。
そんな、探偵社の日常に───────
文珠朱里
文珠朱里
…ふふっ
朱里の心は動いた。
与謝野晶子
おや、話じゃ笑わないと聞いてたんだけどねェ
与謝野晶子
…いい笑顔じゃないか
太宰治
…彼女を探偵社に入れた理由のひとつはこの為です
谷崎ナオミ
さて、皆さま!そろそろ戻らないと国木田さんにおこられますわよ?
文珠朱里
文珠朱里
…そろそろ戻りましょう
──朱里の言葉の直後だった。
谷崎潤一郎
ナオミッ!!
直美の頭上に、ビルの一部が崩れて落ちてきている。
谷崎ナオミ
…ッ、、
これから襲うであろう痛みに、ナオミは目を閉じた。