あなた「黙っててごめんなさい、グクが心配しちゃうから、それで」
グク「あのさ…」
グク「悪いけど、言い訳にしか聞こえない」
貴方の言葉が胸に刺さる
ガラス玉のような大きい粒が音も立てずに頬を静かにつたっていく
グク「そんなに大事な事心配しちゃうからって黙っておくの?それか俺に言えないなんかがあるの?」
あなた「ち、違うっ/…」_
グク「ごめん、今はあなたといたくない」
そういいグクはお財布とスマホを持って玄関を勢いおく飛び出して行った
私が全部悪い
私が全然悪い
頭の中に嫌になるほどよぎってくる
グクをこんなことにさせてしまったのは私のせいだ
グクの事を本気で応援している人、グクと私が付き合った時に涙を流しながらもグクの幸せを願って私達のことを応援してきてくれた人、グクに会うために沢山CDを買ってやっと会えた人、
その人達に申し訳ない気持ちでいっぱいになった
そう思うと私はほんとにずるい
私は幸せすぎたのかもしれない
私は何がしたいの…
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。