6:30
ピピピッ ピピピピッ ピピ(カチャッ
『………ハァ…………』
ギシッ トコトコトコ ザァァ バシャバシャ キュッ
『………』
私はいつものように6時半に起き、顔を洗い、鏡を見た
『……不細工………』
鏡の自分にこう吐き捨て台所に向かった
冷蔵庫を開け何かないかと中身を漁る
『あっ…卵あるじゃん……』
私はその卵でベーコンエッグを作り普通の人からしたら少し少ない朝食を食べた
朝食を食べ終わった私はいつものように黒のジーパンの中に白いシャツを入れて、化粧は薄く塗り、髪はストレートアイロンで整え肩の少し下まである髪を下ろし職場へ向かう
スタジオへ向かうと真っ先に私に気づいたゆのがこっちに駆け寄ってきた
ゆ「あなた〜おはよう!今日も美人だね!!」
(あぁ…今日も来た……私を美人だと思っているのは貴方だけだよ………)
私はゆのが苦手だ
『おはよ。ゆのは可愛いね!!』
いつもゆのがいろんな人に思われている事を伝えた
ゆ「え〜そんなことないよ〜だって私美容とかにそんな気をつけてないもん(笑)」
ピクッ
(そうだもんね。ゆのは元から可愛いから私みたいに美容に気をつけながら生きなくていいんだもんね。)
『じゃあ私もう行くね』
私はそう言い残しゆのから離れ楽屋に向かった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!