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第20話

胸の苦しさ
 昼休み以降も、胸が握りつぶされているような苦しみは続き、授業の内容も全て耳から流れてしまった。

 この原因は、木下さんが小原くんに恋していると知ったこと。でも、なんでこんなに胸をしめつけるのかがわからない。

 松浦くんに聞けば、わかるかな。
















 
 ホームルームが終わると、私は6組に向かった。


小原くんはゆりにゃんという使命があるから、いつものように教室にはいないはず。

 木下さんには、小原くんはいなかったから明日伝えるって言えば、今日はしのげる。

 そして、松浦くんにこの胸の苦しさを相談しよう。
 でも、今日は本当に運がなかった。









 いつもクラスの中で一番ホームルームが早く終わる6組が、まだ終わっていなかったのだ。

 戸の窓部分をのぞくと、担任の女性教師が怒っているように見えた。誰かが不祥事を起こしたのかもしれない。






 嘘でしょ……。




 戸の横で私は固まってしまった。

 やがて、出てきた小原くんが私に気がついた。
小原くん
山本さんじゃないか。なにか用か?
山本 萌
お、小原くん。これから猫の国にいくよね……
小原くん
ああ、あそこか。実は、今日からビルの改修工事が始まって休みなんだ







 私の思考は完全に停止した。
小原くん
大丈夫か。顔が死んでるぞ
山本 萌
あ、あのさ……
 のどにつっかえそうになりながらも、なんとか言葉を紡いだ。
山本 萌
木下さんが、屋上で、伝えたいことが、あるんだって……だから
小原くん
わかった。伝えてくれてありがとう
 小原くんは、あっさりと私に背を向けて行ってしまった。

 とっさに口から、待って、が飛び出しそうになったが、私はぐっと飲み込んだ。





 木下さんが小原くんに告白しようが、私には関係ないこと。


















 なのに、なんでこんなに……。
松浦くん
あ、メグちゃん……って、なんで泣いてるんだ!?
 教室から出てきた松浦くんが私に気づいた。
山本 萌
なんで、涙が、出るんだろ……
松浦くん
とりあえず、場所を変えよう。ここだと人目が気になるから
 松浦くんは私の手を引いて、中庭に連れていってくれた。