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第2話

ボス登場
 仕方なく後ろを振り向くと、木下 貴子きのした たかこがいた。その背後でしたっぱ女子がふたり、私を見てクスクスと笑っている。

 彼女は、この1年1組のボス女子。

 ツヤサラロングヘアにゆで卵のような白肌、まつげが長くて大きな目。おまけにボンキュッボンで、まさに男女の憧れの的。
 これで性格がよければ完璧なんだけど……。
木下 貴子
今日もぼっちで暇でしょ? だったら、あたしたちと一緒にショッピングモール行ってもいいけど……
山本 萌
ううん、遠慮しとく
木下 貴子
そっか~。あたしたちが着るような服は、もえちゃんには合わなさそうだもんね



 おわかりいただけただろうか。


 私は最もやっかいな人物に目をつけられているのだ。
 恐らく、私が正反対の地味女子だから。

 天パで毛先がうねったショートボブに、ウェリントンタイプの黒縁眼鏡という、まさに少女漫画に登場する典型的な根暗タイプの主人公スタイル。
 もちろん、なんとかしようとした。

 でも、天パのくせが強すぎてストレートパーマは効果なし。眼鏡はお母さんの反対を押し切って買ったからか、変なプライドが許してくれない。

 もし、タイムスリップできたら、デカ眼鏡に憧れていた中学時代の自分を殴りに行きたいと思っている。
 まあ、2年生のクラス替えまでの辛抱だ。


 そう自分に言い聞かせながら、パラパラとページをめくっていくように毎日を過ごしている私なのだった。