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第25話

囚われの試着室
 目的地の駅に着くと、小原くんは近くのデパートに行こうと提案した。

 そうだ、今日は小原くんの買い物に付き合うことが私のミッション。多分、私は荷物持ちとして呼ばれたに違いない。

 ファッションでがっかりさせた分、力仕事で挽回しなきゃ!

 心のなかで気合いを入れ、小原くんの後ろを着いていった。


 ところで、何を買いにきたんだろう。夏服かな、それとも靴? 

 きっと小原くんが行きつけのお店は超オシャレなんだろうなあ。







 なんだか、一緒に店に入りにくいかも……こんな格好だし。

 ついさっきまで、あんなに意気込んでた気持ちが急降下していく中、急に小原くんの足が止まり、もうちょっとで背中に激突しそうになった。
小原くん
着いたぞ
 あ、危なかった……。

 小原くんの背中で視界が隠れているので、ひょこっと顔をのぞかせてお店を見てみると……。
山本 萌
……え
 思わず、驚きが漏れてしまった。

 ショーウィンドウに並ぶ、私より百倍可愛い夏ファッションに身を包んだマネキンたちに、全身からオシャレオーラを放つ女性店員さん。



 こ、ここが小原くんが買い物する店……?


 ただ立ち尽くすことしかできない私に、小原くんはフフッと笑った。
小原くん
さあ、今日はたくさん付き合ってもらうぞ
 

 な、なんかこの展開、前にもあったような……。
























小原くん
これを着てみてくれ
 これで何着目だろう。私はひたすら、小原くんが選んだ服を試着し続けている。


 今、渡されたのは真っ白なロングワンピース。半袖が花柄レースで、可愛いしおしとやかな雰囲気が出ている。

 普段の私なら、こんなの似合うわけないと怖じ気づくところ。でも、嫌ほど可愛い服を着れば、気にならなくなった。

 それに……。
山本 萌
どう?
 試着室からそのワンピース姿を見せると、なぜか、小原くんは自分のことのように幸せそうな笑みを浮かべる。
小原くん
やはり、君には白が似合うな
 
 この笑顔を見るとどうしても、可愛い服を着てよかったと、もっとたくさん着たいと思ってしまう。
小原くん
さて、これで店員さんのおすすめは全て試した。山本さんが気に入ったものはあったか?
山本 萌
わ、私!? えーっと……
 一番小原くんの笑顔が素敵だったときは……。














山本 萌
こ、これがいい
 私は今着ているワンピースのすそを摘まんだ。





 だって……私には白が似合うんでしょ!? 


 小原くんが言うなら間違いないよね!?
小原くん
そうか。じゃあ決まりだな
 や、やっと決まった……。



 その後、ワンピースを脱ぎ、ようやく試着室から出ることができた。
小原くん
それじゃあ、払ってくる
山本 萌
うん、ありがとう
 小原くんにワンピースを渡し、疲れたので店の外にあるベンチに座って待つことにした。

 ふう……





















































山本 萌
じゃない!!!