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第14話

ゆりにゃん
 一気に身体の力が抜けて、私はテーブルに突っ伏した。
松浦くん
もしかして、こういうとこ初めて?
山本 萌
当たり前でしょ……
 騙された。小原くんを出せば簡単に釣れると思われてたんだ。

 私、チョロすぎ。将来、絶対詐欺にあうタイプだわ……。
松浦くん
俺は約束は破らないから、そこは安心して
 私は重たい顔を上げた。
山本 萌
本当に?
松浦くん
もちろん。もうすぐ会えるよ
 ここで待ち合わせしているとか?

 それに、松浦くんの笑顔は嘘をついているようには見えない。





 メイドカフェなんて滅多に来れないし、こういうのは楽しんだもん勝ちだよね。
山本 萌
じゃあ、信じようかな
 私はお冷を口にした。



































 松浦くんと学校生活のことを話していると、ヒールの音が近づいてきた。

 松浦くんによると、指名したゆりにゃんはこのメイド喫茶でナンバーワンを誇る人気メイドらしい。

 めちゃくちゃ可愛いんだろうなあ。
松浦くん
よう、ゆりにゃん
 松浦くんが軽く手を振った。私はゆりにゃんの方を向いた。



















 息を呑んだ。
 おしとやかなクラシカルロングメイド服に身を包み、ナンバーワンの証である白の猫耳をつけ、絹のようなロングヘアをなびかせ……。

 でも、上手にメイクをしていても、この顔には見覚えがある。
山本 萌
お、お、お、おは……むぐっ!
 ゆりにゃんの正体を暴こうとした私の口は、松浦くんの大きな右手で塞がれた。

 対するゆりにゃんは顔色ひとつ変えず、料理を乗せたトレイを持って近づいてきた。
ゆりにゃん
お待たせしましたにゃん。こちら、かるぼにゃ~らと、にゃんこのラクガキパンケーキになりますっ
 語尾にハートが付きそうな口調と低音ボイスの組み合わせは、なんとも言えない感じだ。

 テーブルに注文の料理を並べ終えると、ゆりにゃんはチョコペンを手に取った。
ゆりにゃん
それでは、にゃんこのラクガキターイム! ゆりにゃんがお嬢さまのパンケーキにかきかきしちゃいますにゃんっ