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第17話

緊急事態発生
 翌日の昼休み、私は弁当箱を持って集合場所の屋上に行こうとした。そのとき、緊急事態が発生した。



 教室の戸の前に、木下さんが立ちふさがっていたのだ。


 嫌な予感しかしないが、私は勇気を出して木下さんに声をかけた。
山本 萌
き、木下さん。私、教室出たいから避けてもらってもいいかな
木下 貴子
どうしてその必要があるの? 山本さんはいつもここで食べてるでしょ?
 


 相変わらず私、嫌われてるなあ。



 でも、ここでぐすぐすしてはいられない。今日こそ、小原くんにお礼を言うんだから。
山本 萌
屋上でお昼ごはんを食べる約束があるんだ。だから……
木下 貴子
松浦くん、でしょ?
山本 萌
えっ!?
 私は思わず声をもらしてしまった。

 なんで知ってるの!?

 動揺している私を見て、木下さんは嬉しそうに笑みを浮かべた。
木下 貴子
昨日ね、山本さんと松浦くんが一緒に歩いているとこ、見ちゃったの。まさか、あなたみたいな女が松浦くんとねえ
山本 萌
松浦くんはいい友達だよ
 反論した瞬間、それを待っていたかのように、木下さんの口角がさらに上がった。
木下 貴子
じゃあさ、あたしも一緒に食べてもいいよね
 






 はい? なんでそうなるの?

 急に木下さんが加わったら絶対困るし、また目的が達成できなくなっちゃうよ。




 とりあえず、やんわり断ろう。
山本 萌
ごめん。今日約束しているのは私だけだから、一応松浦くんには伝えておくね
木下 貴子
なんでダメなわけ? ひとり加わるだけじゃん。やっぱり松浦くんのこと狙ってるんだ

 なぜそうなるのおおおおおおおおっ!


 本当にまずい。
 時計は見てないけど、どんどん時間が過ぎていく感じがして怖くなってきた。


 ど、どうしよう。なんて言えばいいのかわからない!
山本 萌
えっと……
 とうとう、私はうつむいてしまった。


 負けた。

 やっぱり私、変わってない。お礼、言えなくて正解だったのかな……。

















小原くん
山本さん
 あの優しい声と戸が開く音に、私は顔を上げた。
松浦くん
早く屋上行こうぜ
 小原くんと松浦くんが目に入った。