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第27話

おうち!?
 あれから、私はいろいろ身が入らない。

 授業では、不意に当てられて恥をかいてばかり。昼食では、ミニトマトを箸でつかむのに1分以上かかった挙げ句、口に運ぶ途中で床に落下。そして、登下校では電柱に激突。


 漫画に出てくるようなドジを連発し、心身共にボロボロ……。




 小原くんにとって、私は着せ替え人形だと知った後も、ショッピングは続いた。でも、そのときのことはあまり覚えていない。

 家に帰った後、あのワンピースが入った袋の他に、ウェッジソールのサンダルが入った袋とミニショルダーバッグが入った袋を持っていた。

 お財布の中身を確認したけど、それらを買ったとは思えないほど、お金は減っていなかった。

 
 私は自室の鏡の前で、全て身に付けてみた。
 
 サンダルは、ベージュのゴムベルトが私の足にぴったりで、ヒールの高さを感じないほどはきやすかった。また、ミニショルダーバッグは、パステルピンクと金色のチェーンが、白ワンピースとの相性抜群だった。




 鏡に映った私は、私に見えなかった。















 
 木下さんの告白のときは、胸が苦しかった。


 今回は、すごく全身が重たい。まるで、私だけ重力がめちゃくちゃ働いているみたい。






 じゃあ、私は、小原くんに何て言われたかったの?



 
 
 下校中、ふらふらと歩いていると、突然後ろから両肩をつかまれた。
山本 萌
きゃあああああっ
 振り返ってみれば、犯人は松浦くんだった。
山本 萌
ちょっと、おどかさないでよ!
松浦くん
ごめん、ごめん。でも、メグちゃん元気なさそうだから、気になってさ
 ううっ。そんなに爽やかに心配されたら怒れない……。
松浦くん
……もしかして、小原となんかあった?
山本 萌
……
 本当に、松浦くんは鋭い。なんでもないよって、ごまかすことはできなさそう。


 私はうなづいた。
松浦くん
よし、話聞くよ。今日は……俺んちにするか!


 松浦くんの家かあ。






















山本 萌
……え!?
 
 おうち!?




 松浦くんの!?





 男子の!?





 おうち!?





山本 萌
なんで!?
松浦くん
気分転換も兼ねてってことで
山本 萌
意味わかんないんだけど!?
 すると、松浦くんはいじわるそうに口角を上げた。
松浦くん
もしかしてメグちゃん、エッチなこと考えてる?
山本 萌
は、はああああああああああっ!? べ、別にそんなこと考えてないし!!!
 私、今まで生きてきた中で、一番のキャラ崩壊を起こしていると思う。



 そんな爆発した私を前にしても、松浦くんの表情はいつもの余裕のある笑顔だった。
松浦くん
俺んちに来たら、もれなく小原のこと教えるけど?
山本 萌
……わかった
 ああ、小原くんという言葉にはどうしても食いついてしまう。



 いつから私はこんなにチョロくなってしまったんだろ……。