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第11話

もしかして、避けられてる?
 太陽が人間を焼いてやろうと照り輝き、外ではセミが一生懸命鳴く時期になってきた。


 でも、今の私はそんなの気にならない。














 なぜなら、あの日から小原くんに会えていないからだ。


 どうして? 


 こっちが聞きたいわ!
 木下さんが徐々に絡んでこなくなった報告と改めてのお礼を兼ねて、放課後に6組を訪ねているが、いつも既に下校している。

 今日も6組に向かっているけど、結果は同じだとしか考えられなくなってきた。

 もしかして、避けられてるのかな……。
 いやいや、さらにネガティブになるな、私。もしかしたら、奇跡が起こるかもしれない。


 当たって砕けろ!













 ……結構砕けまくってるけど。
 頭でぶつぶつ言っているうちに、6組の教室に着いた。

 引き戸を開けて顔をのぞくと、いつも小原くんはいないと答えてくれる男子と目が合った。
松浦くん
おっ、メグちゃん!
 彼は、小原くんの友人の松浦 亨まつうら とおるくん。

 ガッチリした上半身が特有のサッカー部所属で、白い歯が爽やかな笑顔から、彼のフレンドリーさが伝わってくる。

 初めて会ったとき、いつものように私は固まってしまったが、彼の持ち前の明るさのおかげで今ではすっかり友だちだ。
山本 萌
小原くんは、もう帰っちゃったよね
松浦くん
正解! て、正解じゃよくないんだけどな
 はい、今日も見事に砕け散りました。


 私はガクッとうなだれた。
松浦くん
なあ、今日の放課後空いてる?
山本 萌
えっ?
松浦くん
俺、部活休みだからちょっと付き合ってよ。もちろん、いいとこ連れていってあげるからさ
 ま、まさかのふいうち、放課後デートのお誘い!?

 ど、どうしよう……。
松浦くん
もれなく、小原に会えるよ
山本 萌
えっ!?
 
 き、奇跡が起こった。このチャンスを逃すわけにはいかない!
山本 萌
ぜひ!
 すっかり興奮している私を見て、松浦くんはおかしそうに白い歯を見せた。