テヒョンに暴力を受けない日が何ヶ月か続いた時だった。
私はものすごく、寂しく感じた。
前までは、テヒョンに暴力をふるわれる毎日だったのが、今では優しくされているから。
どうして、寂しいって感情が私の心の中に現れるんだろう。
私は思ってしまった。
今までテヒョンから受けてきた暴力が愛だと感じていたんだって。
私、どうしちゃったんだろう?
今まで、怖くて嫌だったことを今になってそれを欲しがってる。
とうとう、おかしくなっちゃった笑
テヒョン、早く帰ってきてよ。
私が口答えすれば、またしてくれる?
テヒョン、寂しいよ…。
その日から、私はテヒョンに依存していった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。