第11話

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2019/07/26 16:22
私はなにも聞きたくなくて、布団にもぐり、小さくなっていた。
ガチャ。
ジミンが玄関を開けた音が聞こえた。
すると、ジミンとテヒョンの話し声が聞こえてきた。
ジミン
ジミン
どうしたの?テヒョン。こんな時間に。
テテ
テテ
あなた、ここにいるでしょ?
ジミン
ジミン
え?いないけど?
テテ
テテ
あなたー!いるんだよねー?返事してよー笑
ジミン
ジミン
あなたは、ここにいないって。ごめんだけど、帰ってくれる?
ジミンがそう言った時だった。
ジミン
ジミン
……う"っ。
なにかが崩れる音がしたと思った私は布団から少し顔を覗かせると
テテ
テテ
あなた、みぃーつけた笑
ゾクッ。
さっきまで玄関にいたテヒョンが笑みを浮かべて私の目の前に立っていた。
you
you
な、なん…で
私は怖くてなんでという言葉しか出てこなかった。
テヒョンはそんなのおかまいなしに
テテ
テテ
あなた、帰ろ?ここはあなたのいるような場所じゃないよ。
you
you
や…………っ、テヒョン………っ!
テテ
テテ
うるせーなっ!早く来いよっ!!
テヒョンは、私の腕を力強く掴んで、私は布団から出された。
そうしてジミンがいる玄関へ連れていかれた。
ジミンはテヒョンに殴られたあとなのか、横に倒れていた。
you
you
ジミン…っ!………けて…すけて
ジミン
ジミン
あなた…逃げろ………………っ。
ジミン、ごめんなさい。私のせいで。
ごめんなさい。
私はジミンとまともに話すことも出来ず、テヒョンにそのまま外に引っ張られた。

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