第10話

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2019/07/25 16:04
寝てから何時間経っただろうか。
私はなにかの物音で起きた。
ベッドの近くにあった時計を見ると、まだ夜中の2時だった。
隣を見ると、私を抱きしめて寝ているジミンがいる。
さっきの物音は気のせいだったのだろう。
私はそう思い、また眠りにつこうとした時だった。
激しく、玄関のドアノブがガチャガチャなった。
私は怖くなって、ジミンを起こす。
you
you
ジミン…!ジミン!起きて!
ジミン
ジミン
……ん?…どしたの、あなた
you
you
げ、玄関の方から激しく音がするの…!
私は勘づいていた。
だからこそ、ものすごく怖くなった。
テヒョンが探しに来たんだ。
私を探しに。
you
you
きっと、テヒョンだ……ねぇ、どうしようジミン!怖い……怖いよ。
私はまた、震えが止まらなくなった。
ジミン
ジミン
あいつ、探しにまで来たのかよ。
ジミンは、話をしてくるといい、玄関に行こうとした。
けど、私は止めた。
だって、ジミンがなにされるかわからないから。
you
you
ダメ…!行っちゃダメ…………行かないで…
それでもジミンは大丈夫だよって言葉を私にかけて、玄関へ向かった。
ダメ…ダメ。
どうして私はもっと必死になってジミンを止めなかったのだろう。
そうしたら、あんなことにならなかったのに。

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